Obsidianでメモを書き始めるたびに、日付を打って、見出しを作って、同じ項目を並べて……。この「毎回の準備」を手でやっていませんか。
Obsidianにはテンプレートの機能が最初から入っています。型を1つ作っておけば、コマンド1つで同じ書き出しが入ります。日付も自動で埋まります。
追加のプラグインを探す必要はありません。設定でオンにするだけです。この記事では、準備から使い方、そのまま真似できるおすすめの型3つまでまとめます。
テンプレート機能は、最初から入っています
Obsidianの機能は「コアプラグイン」と「コミュニティプラグイン」に分かれています。テンプレートはコアプラグインのほうなので、何もダウンロードせずに使えます。
公式の説明では「テンプレートファイルのフォルダから、テンプレートの内容を挿入します」とされています。つまり「型を入れておくフォルダ」を決めるだけの、とても素直な仕組みです。
準備は3ステップ
① 型を入れるフォルダを作る
まず、保管庫(vault)の中に「テンプレート」という名前のフォルダを作ります。名前は何でも構いませんが、あとで迷わないものにしてください。
② 設定でフォルダを指定する
- 左下の[設定]を開きます
- [コアプラグイン]→[テンプレート]がオンになっているか確認します
- テンプレートの設定を開き、[テンプレートフォルダの場所]に、①で作ったフォルダを指定します
ここを空のままにしておくと、あとで「テンプレートが見つかりません」と言われます。最初に必ず指定してください。
③ 型のノートを1つ書く
作ったフォルダの中に、ふつうのノートを1つ作ります。中身が、そのまま「型」になります。まずは短いもので十分です。
# {{title}}
日付: {{date}}
## 気づいたこと
## 次にやること
呼び出し方は3通り
| やり方 | 操作 |
|---|---|
| 画面の横のボタンから | リボンの[テンプレートを挿入]をクリック |
| コマンドパレットから | Ctrl+P を押して「テンプレートを挿入」と入力 |
| キーを割り当てる | 設定の[ホットキー]で「テンプレートを挿入」に好きなキーを設定 |
どれを選んでも、テンプレートの一覧が出ます。選ぶとカーソルのある位置に内容が入ります。ノートの途中に差し込むこともできます。
毎日使うなら、キーを割り当てるのがいちばん楽です。手が覚えると、型を用意する手間がほぼゼロになります。
日付や時刻を自動で入れる
型の中に決まった書き方をしておくと、挿入したときに中身が自動で置き換わります。
| 書き方 | 何に変わるか |
|---|---|
| {{title}} | いま開いているノートの名前 |
| {{date}} | 今日の日付(初期設定は 2026-09-21 の形) |
| {{time}} | 今の時刻(初期設定は 09:30 の形) |
| {{date:YYYY/MM/DD}} | その場だけ書式を変えたいとき |
いつも使う形を変えたいときは、テンプレートの設定にある[日付の書式]と[時刻の書式]を書き換えます。公式の説明にも「{{date:YYYY-MM-DD}} を使用して、書式を上書きすることもできます」と書かれています。
そのまま使える、おすすめの型3つ
いきなり凝った型を作ると、埋めるのが面倒になって続きません。項目は3〜5個までにしておくのがコツです。
① 読書メモ
私が実際に使っている型です。項目は4つだけにしています。
# {{title}}
読んだ日: {{date}}
## この本を読むキッカケ
## 著者について
## 気づいたこと
## 今後のアクション
最初の「この本を読むキッカケ」は、あとで読み返したときに効いてきます。「誰にすすめられたか」「何に困っていたときか」が残っていると、そのときの自分ごと思い出せます。
「著者について」を1行入れておくのもおすすめです。同じ著者の別の本を読んだときに、つながりが見えてきます。
そして最後の「今後のアクション」。ここがあるだけで、読みっぱなしになりません。1行でも書いておくと、本の内容が自分の行動に変わります。
② 1日のメモ(時間の並び+優先タスク3つ)
私は、1日の予定を時間で並べて、その下に優先タスクを3つだけ書く型を使っています。
# {{date}}
## 今日の流れ
- 09:00
- 11:00
- 13:00
- 15:00
- 17:00
## 優先タスク3つ
1.
2.
3.
## 気づいたこと
ポイントは「3つだけ」と決めてしまうことです。やることを10個書き出すと、どれも中途半端に終わって、達成感が残りません。3つなら、終わったかどうかがはっきりします。
時間を先に並べておくと、「その日に入る量」が目で見て分かります。予定が詰まっている日に、優先タスクを3つ入れるのは無理だと気づけます。
③ 調べものメモ
# {{title}}
調べた日: {{date}}
## 何を知りたかったか
## わかったこと
## 出典(リンク)
-
## まだ分からないこと
「出典」の欄があるだけで、あとの自分が助かります。「どこで読んだんだっけ」と探し直す時間がなくなります。「まだ分からないこと」は、次に調べるときの入口になります。
デイリーノートと組み合わせると、もっと楽になる
Obsidianにはデイリーノートというコアプラグインもあります。これは「今日の日付のノート」を開く(なければ作る)機能です。
デイリーノートの設定には[テンプレートファイルの場所]という項目があります。ここに②で作った型を指定しておくと、今日のノートを開いた瞬間、すでに型が入った状態で始められます。呼び出す操作すら要らなくなります。
- [日付の書式]…ノートの名前の形を決めます
- [新規ファイルの場所]…デイリーノートを置くフォルダを決めます
- [テンプレートファイルの場所]…使う型のファイルを指定します
うまくいかないときは
どれも「場所がずれている」だけです。壊れたわけではないので、設定を開いて指定し直せば直ります。
もっと自動にしたくなったら
「日付を1日ずらして入れたい」「曜日によって中身を変えたい」といったことをやりたくなったら、Templaterというコミュニティプラグインがあります。Obsidianの中から入れられます。
ただし、書き方の決まりごとを覚える必要があります。まずは標準のテンプレートで十分です。物足りなくなってから考えても遅くありません。ほかのプラグインはObsidian おすすめプラグイン10選にまとめています。
よくある質問
Q. テンプレートはいくつ作れますか?
制限はありません。指定したフォルダに入れたノートが、そのまま全部テンプレートとして選べるようになります。
Q. テンプレートのフォルダが検索結果に出てきて邪魔です
フォルダ名の先頭に記号を付けて_テンプレートのようにしておくと、一覧の中で下や上にまとまって目立たなくなります。設定の[ファイルとリンク]には、検索から除外するフォルダを指定する項目もあります。
Q. スマホのObsidianでも使えますか?
使えます。同じ保管庫を開いていれば、テンプレートの設定もそのまま引き継がれます。
まとめ
Obsidianそのものの使い方はObsidianとは?無料メモアプリの使い方入門に、手書き風の図を描く方法はObsidianのExcalidrawプラグインにまとめています。


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