「スタエフやポッドキャストの音声を編集したい」「会議の録音の音量をそろえたい」——そんなとき、まず名前が挙がる無料ソフトが「Audacity(オーダシティ)」です。25年以上開発が続く、録音・音声編集の世界的な定番ソフトです。
当ブログでもAudacityの使い方をいろいろ紹介してきましたが、よく考えたら肝心のインストール方法をちゃんと解説していませんでした(ごめんなさい!)。ダウンロードページにはボタンが複数あって、初めてだとどれを押せばいいか迷いやすいんですよね。
この記事では、公式サイトからの安全なダウンロード、インストール、日本語表示の確認、最初にやっておきたい設定までを、実際の画面と一緒に一気に解説します。
Audacityとは?無料の定番録音・音声編集ソフト

- 完全無料のオープンソースソフト(商用利用もOK)
- 録音、カット編集、音量調整、ノイズ除去などが一通りできる
- MP3・WAVなど主要な音声形式に対応(MP3の書き出しも標準機能でOK)
- Windows・Mac・Linuxすべてに対応
2026年8月時点の最新版はバージョン3.7.8。次期メジャー版の4.0は2026年6月に公開ベータ(テスト版)が出ましたが、まだ不具合が残る段階なので、ふだん使いには安定版の3.7系を選べばOKです。
ダウンロード:押すのは「64 bit installer」
- 公式のダウンロードページ(audacityteam.org/download/windows/)にアクセス
- ページ内にDownloadボタンが複数ありますが、「64 bit installer」の右にあるDownloadボタンをクリック

インストールと日本語化
- ダウンロードした「audacity-win-3.7.8-64bit.exe」をダブルクリック(数字の部分はバージョンによって変わります)
- 「ユーザーアカウント制御」の画面が出たら「はい」をクリック
- 言語の選択画面で「日本語」が選ばれていることを確認して「OK」
- あとは「次へ」を押していくだけでインストール完了です
インストール時に日本語を選んでいれば、特別な「日本語化」作業は不要です。もし英語表示で起動してしまった場合は、次の手順で切り替えられます。
- メニューの「Edit」→「Preferences」を開く
- 左の一覧から「Interface」を選ぶ
- 「Language」の欄で「日本語」を選択して「OK」
最初にやっておきたい初期設定3つ
- マイクとスピーカーの確認 画面上部の「オーディオ設定」ボタン(またはツールバーのマイク・スピーカーの選択欄)で、使いたいマイクと再生装置が選ばれているか確認します。「録音したのに無音だった…」の原因は、だいたいここです。
- 録音テスト 録音ボタン(●)を押して10秒くらい声を録り、波形がちゃんと表示されるか確認しましょう。波形が小さすぎる場合は、マイクの音量スライダーを上げます。なお、録音してしまったあとから音量を整えることもできるので、ここは神経質にならなくて大丈夫です(→Audacityで音量をそろえる方法)。
- 画面テーマ 「編集」→「環境設定」→「インターフェイス」で、明るい/暗いテーマを切り替えられます。好みでどうぞ。
最大のつまずきポイント:「保存」ではMP3にならない
Audacityで初心者が最初に戸惑うのがここです。メニューの「保存」を選ぶと、Audacity専用のプロジェクトファイル(.aup3)が保存されます。これは編集の続きをするためのファイルで、スマホや他のソフトでは再生できません。
| やりたいこと | 使うメニュー | できるファイル |
|---|---|---|
| 編集を続きからやりたい | 「ファイル」→「プロジェクトを保存」 | .aup3(Audacity専用) |
| MP3・WAVとして使いたい | 「ファイル」→「オーディオをエクスポート」 | .mp3 / .wav など |
「音声ファイルにするのはエクスポート」——これだけ覚えておけば大丈夫です。ちなみに昔のAudacityはMP3書き出しに追加ソフト(LAME)が必要でしたが、今のバージョンは標準でMP3に書き出せます。古い解説記事の手順は不要です。
なお、書き出す前に「サーッ」というノイズが気になる場合は、先にAudacityでノイズを除去する方法を済ませておくと仕上がりがきれいになります。ノイズ除去は音量調整より先——この順番だけ覚えておいてください。
よくある質問
本当に無料ですか?
完全無料です。オープンソース(GPLライセンス)で開発されていて、録音した音声の商用利用にも制限はありません。
MuseHubって何ですか?入れてしまっても大丈夫?
Audacityの開発元(Muse Group)が提供する、音楽系ソフトの管理アプリです。入れても害はありませんが、Audacityを使うだけなら必要ありません。すでに入れてしまった場合も、そのまま使って問題ないです。
Macでも使えますか?
使えます。公式サイトにMac版・Linux版のダウンロードページがあり、使い方はWindows版とほぼ同じです。
パソコンの中で鳴っている音(PCの再生音)を録音できますか?
できます。画面上部の「オーディオ設定」で、ホストを「Windows WASAPI」に切り替え、録音デバイスで「スピーカー(loopback)」を選ぶと、パソコンで再生中の音をそのまま録音できます。Web会議やネットラジオの録音でよく使われるワザです(録音した音声の扱いは、著作権や相手の許可にご配慮を)。
バージョン4.0が出ていると聞きました。そちらを入れるべきですか?
まだ待ったほうがいいです。4.0は2026年6月にベータ版(テスト版)の2回目が公開された段階で、公式にも「プレリリース(正式版ではない)」と位置づけられています。安定版は3.7.8(2026年6月公開)です。ふだん使いなら、迷わず3.7系を選んでください。当ブログのAudacity記事も、すべて3.7系の画面で解説しています。
32bit版と64bit版、どちらを選べばいいですか?
ほぼ全員が64bit版でOKです。32bit版が必要なのは、10年以上前の相当古いパソコンだけです。判断に迷ったら64bit版を入れてみて、もし「このアプリはお使いのPCでは実行できません」と出たときだけ32bit版を試してください。
アップデートはどうすればいいですか?
自動更新の機能はないので、公式サイトから新しいインストーラーをダウンロードして、上書きインストールします。アンインストールは不要で、設定もそのまま引き継がれます。とはいえ急いで最新版にする必要はありません。いま問題なく使えているなら、そのままで大丈夫です。
まとめ:インストールできたら、次はこの順番で
- ダウンロードは公式サイトの「64 bit installer」から。日本語化はインストール時に選ぶだけ
- 最初にマイク設定と録音テストだけ済ませておくと安心
- 音声ファイルにするのは「保存」ではなく「オーディオをエクスポート」
セットアップが済んだら、当ブログのAudacity記事を「録音→音量→ノイズ除去」の順番で読み進めると、そのまま一通りの編集ができるようになりますよ。
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