Mp3tagの使い方|音楽ファイルの曲名・文字化けを一括で直す無料タグ編集ソフト【インストール・日本語対応・2026年版】

Mp3tagで音楽ファイルの曲名を一括で直す パソコン

パソコンに取り込んだ音楽を再生したら、曲名が「トラック01」、アーティスト名が「Unknown Artist」——。あるいは、せっかく整理したのにスマホに移したら曲名が「?????」と文字化けしていた。音楽をパソコンで管理していると、一度はぶつかる困りごとです。

これを1曲ずつ手で直していたら、100曲あれば日が暮れてしまいます。そこで役立つのが、音楽ファイルの情報を一括で編集できる無料ソフト「Mp3tag(エムピースリータグ)」です。

しかもこのソフト、曲名やアルバム名をインターネットから自動で取ってきてくれます。アルバム1枚分の曲名を、数クリックで埋められるということです。

この記事でわかること
  • Mp3tagを日本語で入れる手順(インストール中に日本語を選べます)
  • スマホやカーオーディオで文字化けさせないための最初の設定
  • 曲名・アルバム名をインターネットから自動で取得する方法
  • アルバムのジャケット画像を埋め込む方法
  • タグの情報からファイル名を一括で付け直す方法
  • やり直したいときの戻し方と、注意点

そもそも「タグ」とは何か

音楽ファイルには、音そのものとは別に「タグ」と呼ばれる情報欄が用意されています。曲名・アーティスト名・アルバム名・トラック番号・年・ジャンル、そしてジャケット画像。プレイヤーの画面に表示されるのは、すべてここに書かれた内容です。

つまり「トラック01」と表示されるのは、タグが空っぽだから。ファイル名を変えても表示は直りません。直すべきはファイル名ではなく、この見えない情報欄のほうなのです。Mp3tagは、そこを直すための道具です。

Mp3tagとは?

Mp3tagは、ドイツの開発者Florian Heidenreich氏が20年以上開発を続けている定番のタグ編集ソフトです。名前に「mp3」とありますが、FLAC・M4A(AAC)・WAV・OGG・WMAなど、主要な音楽ファイルはほぼすべて扱えます。

項目内容
ソフト名Mp3tag(エムピースリータグ)
価格Windows版は無料(Mac版のみ有料)
対応OSWindows 11/10/8.1/8/7
開発元Florian Heidenreich氏(ドイツ・個人開発)
日本語公式に対応(インストール中に日本語を選択)
最新版v3.35.1(2026年8月時点)
インストーラー「mp3tag-v3.35.1-x64-setup.exe」約5.7MB
対応ファイルMP3/FLAC/M4A/AAC/WAV/OGG/WMA ほか

注目していただきたいのがインストーラーのサイズで、わずか5.7MB。写真1枚とそう変わりません。動作も非常に軽く、古いパソコンでも問題なく使えます。

注意:Mac版は有料です
  • この記事で紹介するWindows版は完全に無料ですが、Mac App Storeで配布されているMac版は有料です。「無料と聞いたのに購入画面が出た」という場合は、Mac版を見ている可能性があります。Windowsをお使いなら、公式サイトから無料で入手できます。
  • なお、WindowsでもMicrosoft Storeに無料版があります。こちらは更新が自動で行われるのが利点です。どちらを選んでも機能はほぼ同じなので、お好みで構いません。

インストール手順(日本語はインストール中に選べます)

  1. 公式サイト(mp3tag.de)を開き、Windows版のインストーラーをダウンロードします。64bit版(ファイル名に「x64」が付くもの)を選べば、ほとんどの方は問題ありません。
  2. ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると、最初に「Installer Language」という言語を選ぶ画面が出ます。ここで「Japanese / 日本語」を選んでOKを押してください。
  3. 以降の画面は日本語で表示されます。特に変更する必要はないので、そのまま進めてください。
  4. インストールが終わって起動すれば、最初から日本語のメニューで使えます。

Mp3tagはバージョン2.40から公式に日本語が同梱されているため、あとから日本語化ファイルを探してくる必要はありません。もし英語で起動してしまった場合は、「Tools」→「Options」→「Language」から「Japanese 日本語」を選び直せば切り替わります。

安心ポイント:警告画面は出ません
  • 個人開発の無料ソフトでは「Windows によって PC が保護されました」という青い警告が出ることがよくありますが、Mp3tagのインストーラーには開発者本人の正式なデジタル署名が付いているため、この警告は表示されません(実際にダウンロードして確認済みです)。安心して進めてください。

【最重要】最初にやる「文字化けさせない設定」

ここがこの記事でいちばんお伝えしたい部分です。編集を始める前に、必ずこの設定を済ませてください。

「パソコンではちゃんと日本語で表示されるのに、スマホやカーオーディオに入れると文字化けする」——この原因は、日本語の書き込み方(形式)がいくつもあり、機器によって対応がバラバラだからです。Mp3tagは、どの形式で書き込むかを選べるようになっています。

  1. メニューの「ツール」→「オプション」を開きます。
  2. 左側の一覧から「タグ」→「Mpeg」を選びます。
  3. 右側の設定を、次の表のとおりに合わせます。
  4. 「OK」を押して閉じれば完了です。
設定意味
読み込みID3v1 と ID3v2 の両方にチェック古い形式で書かれた曲も読めるようにする
書き込みID3v2 にチェックし、「ID3v2.3 UTF-16」を選ぶこれが文字化け対策の本体
削除ID3v1 と APE にチェック古い情報が残って競合するのを防ぐ
なぜ「ID3v2.3 UTF-16」なのか
  • 選択肢には「ID3v2.4 UTF-8」もあり、こちらのほうが新しい形式です。ただ新しいぶん、対応していない機器がまだ残っています。とくにカーオーディオや少し前のスマホ、音楽プレイヤーで読めないことがあります。
  • 一方の「ID3v2.3 UTF-16」は、日本語をきちんと扱えて、なおかつ対応している機器がいちばん多い組み合わせです。迷ったらこちらを選んでおけば、まず文字化けしません。

基本の使い方(読み込み → 編集 → 保存)

Mp3tagの操作は、慣れてしまえば3ステップだけです。

  1. 読み込む:整理したい音楽が入ったフォルダを、Mp3tagの画面の真ん中にドラッグ&ドロップします。中の曲が一覧で表示されます。
  2. 選ぶ:直したい曲をクリックして選びます。アルバムまるごと直したいときは、Ctrl+A ですべて選択してください。
  3. 編集する:画面の左側に「タイトル」「アーティスト」「アルバム」などの入力欄が出るので、そこに入力します。
  4. 保存する:最後にCtrl+S(または左上のフロッピーディスクのアイコン)を押します。ここを押さないと変更が反映されません。
複数選択したときの便利な動き
  • 複数の曲をまとめて選ぶと、曲ごとに内容が違う欄には「<保持>」と表示されます。これは「そのまま触らない」という意味です。
  • つまりアルバム全体を選んだ状態で「アルバム」欄だけを書き換えれば、曲名はそのままに、アルバム名だけを全曲に一括反映できます。これがMp3tagのいちばん気持ちいいところです。

曲名を手入力しない:ネットから自動で取得する

ここがMp3tagの真骨頂です。アルバム1枚分の曲名を、手で打つ必要はありません。インターネット上の音楽データベースから、まとめて取ってこられます。

  1. アルバムの曲をすべて選択します(Ctrl+A)。
  2. メニューの「タグソース」を開きます。
  3. データベースを選びます(下の表を参考にしてください)。
  4. アルバム名やアーティスト名で検索し、候補の中から自分の持っているアルバムを選びます。
  5. 曲順が合っているかを確認して「OK」を押すと、曲名がすべて流し込まれます。
  6. Ctrl+S で保存すれば完了です。
データベース特徴向いているもの
MusicBrainz有志で運営されている大規模データベース。情報が正確まずはここから試すのがおすすめ
Discogsレコード・CDの収集家向け。初回はアカウント連携が必要再発盤・限定盤など細かい違いがあるもの
gnudb(旧freedb)昔からあるCDデータベース他で見つからなかったとき
つまずきポイント:曲順がズレていないか必ず確認
  • 自動取得は「上から順番に当てはめる」という単純な仕組みで動いています。そのため手元のファイルの並び順と、データベース側の曲順がズレていると、全曲の曲名が1つずつずれて入ってしまいます。
  • 確定する前の画面で、左右の曲名を見比べて対応が合っているかを確認してください。ズレていた場合は、いったんキャンセルしてファイル名で並べ替えてからやり直すとうまくいきます。

アルバムのジャケット画像を入れる

スマホの音楽アプリで、アルバムのジャケットが灰色の音符マークになっていませんか。あれもタグの一部なので、Mp3tagで入れられます。

  • 方法1:自動取得のついでに入る 上で紹介したタグソースからの取得時に、ジャケット画像も一緒に取得できることが多いです。まずはこれを試してください。
  • 方法2:手持ちの画像を入れる 曲を選んだ状態で、画面左下にある画像の枠に画像ファイルをドラッグ&ドロップし、Ctrl+Sで保存します。

画像は正方形で、500×500ピクセル前後あれば十分きれいに表示されます。あまり大きすぎる画像を入れるとファイルが重くなるので、必要ならIrfanViewで画像を一括リサイズする方法で小さくしてから使うとよいでしょう。

タグからファイル名を一括で付け直す

タグを整えたら、その情報を使ってファイル名のほうも一括で整えられます。「01 – 曲名.mp3」のようにきれいに揃えたいときに便利です。

  1. 対象の曲をすべて選択します。
  2. メニューの「変換」→「タグ – ファイル名」を選びます。
  3. 書式の欄に、たとえば %track% – %title% と入力します。
  4. 下のプレビューで、実際にどんなファイル名になるかを確認します。
  5. 問題なければ「OK」を押すと、一括で名前が変わります。

音楽ファイル以外もまとめて名前を変えたい場合は、Bulk Rename Utilityの使い方のほうが向いています。用途で使い分けてみてください。

よくある質問

Q. 間違えて保存してしまいました。元に戻せますか?

A. 保存する前ならCtrl+Zで戻せますが、保存したあとは元に戻せません。タグの編集はファイルそのものを書き換える作業だからです。

そのため、大量のファイルを一括で書き換える前には、フォルダごとコピーしてバックアップを取っておくことを強くおすすめします。自動バックアップの仕組みを作っておきたい方は、無料フォルダ同期ツール「FreeFileSync」の使い方もあわせてご覧ください。

Q. 音質は落ちませんか?

A. 落ちません。Mp3tagが書き換えるのは曲名などの情報欄だけで、音のデータには一切手を触れないためです。何度編集し直しても音質はそのままです。

Q. MP3以外のファイルでも使えますか?

A. 使えます。FLAC・M4A(AAC)・WAV・OGG・WMAなど、主要な形式に対応しています。ただしこの記事で紹介した「ID3v2.3 UTF-16」の設定は、MP3にだけ関係する項目です。他の形式は仕組みが違うため、文字化けはほとんど起こりません。

Q. iTunes(Apple Music)で取り込んだ曲にも使えますか?

A. CDから取り込んだ曲であれば使えます。ただしサブスクリプションでダウンロードした曲は、そもそもファイルとして自由に編集できない仕組みになっているため対象外です。手持ちのCDを取り込んだファイルや、自分で購入したデータが対象と考えてください。

Q. 自動取得で自分のアルバムが見つかりません

A. データベースを変えて試してみてください。MusicBrainzで見つからなくてもDiscogsにはある、ということがよくあります。それでも見つからない場合(同人音楽や自主制作盤など)は、手入力になります。その場合もアルバム名やアーティスト名は複数選択してまとめて入力すれば、手間はかなり減らせます。

まとめ

Mp3tagは、たった5.7MBの小さなソフトですが、「トラック01」だらけの音楽フォルダを、数分できちんと整った状態に変えてくれます。曲名をインターネットから自動で取得できるので、手入力はほとんど必要ありません。

そして忘れてはいけないのが、最初にやる「ID3v2.3 UTF-16」の設定です。ここさえ押さえておけば、スマホでもカーオーディオでも文字化けせずに表示されます。この設定を知らないまま何百曲も整理して、あとから全部やり直す——というのが、いちばんもったいないパターンです。

今日やること
  • 公式サイトからMp3tagを入れる(インストール中に「Japanese 日本語」を選ぶ)
  • 起動したら真っ先に「ツール」→「オプション」→「タグ」→「Mpeg」で書き込みを「ID3v2.3 UTF-16」に変える
  • 練習として、アルバム1枚分のフォルダをドラッグ&ドロップしてみる
  • Ctrl+Aで全選択して「タグソース」から曲名を自動取得し、Ctrl+Sで保存
  • 大量に書き換える前には、フォルダごとバックアップを取っておく

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