KeePassXC-Browserの設定|パスワード自動入力の3段階

KeePassXC-Browserの設定|パスワード自動入力の3段階 パソコン

KeePassXCにパスワードをためたのはいいけれど、ログインのたびにKeePassXCを開いて、探して、コピーして、貼り付けて——。これを毎回やっていると、正直しんどいです。

その面倒をなくすのが、公式の無料拡張KeePassXC-Browserです。入れておくと、ログイン画面を開いたときにIDとパスワードが自動で入るようになります。

ただし、入れただけでは動きません。「拡張を入れる → 本体で許可する → 金庫と結びつける」の3段階が必要です。ここでつまずく人が多いので、順番どおりに進めていきましょう。

この記事でわかること
  • KeePassXC-Browserの入れ方と、つなぎ方(3段階)
  • 新しいパスワードをその場で金庫に保存する方法
  • 自動で入らないときの確認するところ
  • 覚えておくと速いキーボード操作

KeePassXC本体をまだ入れていない方は、先にKeePassXCの使い方をご覧ください。金庫(データベース)を作るところまで終わっていれば、この記事の準備は完了です。

KeePassXC-Browserとは

項目内容
名前KeePassXC-Browser
作っているところKeePassXCの開発チーム自身(公式)
最新版1.10.4(2026年9月16日)
価格無料
対応ブラウザChrome・Chromium・Brave・Microsoft Edge・Firefox など
必要なものKeePassXC本体(最新版は2.7.12)

大事なのは、これが公式の拡張だということです。パスワード関連の拡張は、似た名前の別物が紛れていることがあります。作者がKeePassXCのチームであることを確認してから入れてください。

パスワードは外に出ません
  • この拡張がやりとりするのは、同じパソコンの中で動いているKeePassXC本体だけです
  • どこかのサーバーにパスワードが送られることはありません。クラウドに預けたくない人のための仕組みという、KeePassXCの考え方はそのままです

STEP 1:ブラウザに拡張を入れる

  1. ブラウザの拡張機能ストアを開き、「KeePassXC-Browser」を探します
  2. 提供元がKeePassXCになっていることを確かめて追加します
  3. 追加できたら、アドレス欄の右にあるパズルのアイコンから、KeePassXC-Browserをピン留めしておきます

ピン留めをすると、アイコンがいつも見える場所に出ます。このあとの作業でアイコンを何度も押すので、先にやっておくと楽です。

BraveやEdgeを使っている方も、Chromeと同じストアから入れられます(EdgeにはEdge用のストアもあります)。

STEP 2:KeePassXC本体で「ブラウザー統合」を有効にする

ここがいちばん忘れられがちな段階です。本体側で許可しないと、拡張はうんともすんとも言いません。

  1. KeePassXC本体を開き、[ツール]→[設定](または歯車のアイコン)を開きます
  2. 左の一覧から[ブラウザー統合]を選びます
  3. [ブラウザー統合を有効にする]にチェックを入れます
  4. 下にブラウザの名前が並ぶので、自分が使うものにチェックを入れます(Google Chrome/Chromium/Brave/Microsoft Edge/Firefox など)
  5. [OK]で閉じます

チェックを入れる欄はブラウザごとに分かれています。ChromeとBraveの両方を使うなら、両方にチェックが必要です。ここを1つしか入れていないために「片方だけ動かない」ということが起こります。

STEP 3:金庫と結びつける(1回だけ)

最後に、「この拡張に、この金庫を見せていいですよ」という許可を出します。これは最初の1回だけです。

  1. KeePassXC本体で、金庫を開いた状態(ロックを解除した状態)にしておきます
  2. ブラウザで拡張のアイコンを押し、[接続]をクリックします
  3. KeePassXC本体側に「新しいキーのアソシエーション要求」という確認が出ます
  4. この接続に分かりやすい名前を付けます(画面の例では「chrome-laptop」のような名前が示されます)
  5. [アクセスを許可して保存]を押します

「アソシエーション」は聞き慣れない言葉ですが、「ひもづけ」という意味です。むずかしく考えず、名前を付けて許可すれば大丈夫です。

これで準備は完了です。登録済みのサイトを開くと、ID欄とパスワード欄にKeePassXCのアイコンが出て、自動で入力できるようになります。

新しいパスワードを、その場で金庫に入れる

拡張のいちばん便利なところは、実は自動入力より「保存」かもしれません。

  • 新しいサイトでログインすると、ページの上に「ユーザー名またはパスワードが変更されました。保存しますか?」という帯が出ます。許可すると、KeePassXCの金庫に新しい項目ができます
  • 会員登録のパスワード欄では、拡張からパスワードを自動で作れます。自分で考えるより安全です

この2つを使うようになると、「あとで登録しよう」と思って忘れることがなくなります。

自動で入らないときの見どころ

うまくいかないときは、たいてい次のどれかです。上から順に確かめてください。

症状原因直し方
「KeePassXC に接続していません」と出る本体が起動していないKeePassXCを起動する
「データベースがロックされています」と出る金庫が閉じている本体でロックを解除する
アイコンを押しても何も起きないブラウザー統合が無効STEP 2をやり直す
Chromeでは動くがBraveでは動かないそのブラウザにチェックが入っていないSTEP 2で使うブラウザすべてにチェック
入力欄が見つからないと出るページの作りが特殊拡張のアイコンから[ログインフィールドを再検出]を押す
いちばん多いのは「本体を閉じている」
  • 自動入力は、KeePassXC本体が起動していて、金庫が開いているときだけ動きます
  • 逆に言えば、本体を閉じておけば、誰かがパソコンを触っても中身は見られません。不便に見えて、これは安全のための仕組みです

覚えておくと速いキーボード操作

キーできること
Alt+Shift+Uユーザー名とパスワードを入力
Alt+Shift+Pパスワードだけ入力
Alt+Shift+Gパスワードを作る(生成)
Alt+Shift+O二段階認証の6桁コードを入力

これは拡張に最初から入っている割り当てです。ほかのソフトと重なっている場合は、ブラウザの拡張機能の設定画面で変えられます。

右クリックのメニューからも「ユーザー名とパスワードを入力」「パスワードのみ入力」などが選べるので、キーを覚えなくても使えます。

よくある質問

Q. 拡張を入れると、パスワードが外に出ませんか?

出ません。拡張がやりとりするのは同じパソコンの中のKeePassXC本体だけです。インターネット越しにパスワードが送られる仕組みではありません。

Q. パソコンを買い替えたら、また設定が必要ですか?

必要です。STEP 1〜3をもう一度おこないます。金庫のファイル(KDBX)さえ手元にあれば、中身はそのまま使えます。

Q. ブラウザにパスワードを覚えさせるのと、何が違いますか?

保管する場所が違います。ブラウザの記憶機能は、そのブラウザ(とそのアカウント)に預ける形です。KeePassXCは自分のパソコンにあるファイル1つに、自分の鍵をかけて保管します。どこにも預けたくない人向けの選び方です。

Q. スマホでも自動入力できますか?

この拡張はパソコンのブラウザ用です。スマホは別のアプリが必要になります。KeePassXCの使い方の「スマホでも使いたい場合は」をご覧ください。

まとめ

この記事のポイント
  • 手順は3段階(拡張を入れる → 本体で有効にする → 接続して許可)
  • 本体の設定は[ブラウザー統合]→[ブラウザー統合を有効にする]
  • 使うブラウザすべてにチェックを入れる
  • 動かないときは、まず本体が起動しているか・金庫が開いているか
  • パスワードはパソコンの外に出ません

クラウド型のパスワード管理と比べたい方はBitwardenの使い方もどうぞ。どちらが自分に合うかはKeePassXCの使い方の「Bitwardenとどちらを選ぶ?」にまとめています。

このソフトを応援したい方へ
  • KeePassXCも、この拡張も、有志の開発者たちが作っている無料のソフトです。無料のまま使い続けて大丈夫です
  • 応援したいときは、公式の寄付のページから送れます(英語のページです)

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