Bitwardenの使い方|無料で始めるパスワード管理【2026年版】

Bitwardenを活用したウェブ上のパスワード管理術 パソコン

結論から言うと、Bitwarden(ビットワーデン)は無料のままで十分に使えます。公式の説明でも、保存できるパスワードの数に制限はなく、パソコンでもスマホでも同じものが使えるとされています。有料にしないと困る場面は、ふつうの使い方ならほとんどありません。

私自身もふだん使っていて、いまのところ不満はありません。この記事では、アカウントを作るところから、パスワードを保存する・自動で入力する・強いパスワードを作るまでを、順番どおりにやれば終わる形でまとめました。

この記事でわかること
  • 無料プランでどこまでできるか(結論:ふつうの使い方なら十分)
  • アカウント作成から、パスワードを保存するまでの手順
  • 保存したパスワードを自動で入力する方法(ショートカットあり)
  • 強いパスワードを作る方法
  • パソコンとスマホで同じパスワードを使う設定

Bitwardenってどんなソフト?

パスワードを1か所にまとめてしまっておき、必要なときに自動で入力してくれるソフトです。こういうソフトを「パスワードマネージャー」と呼びます。

使う人が覚えるのは「マスターパスワード」というカギになる1つだけ。あとはBitwardenが預かってくれます。Windows・Mac・Linuxのパソコン、iPhone・Androidのスマホ、そしてChromeやEdgeなどのブラウザ拡張機能と、ひととおりそろっています。

【結論】無料でどこまでできる?

いちばん気になるところだと思うので、先に整理します。公式ヘルプに書かれている内容をもとにした一覧です。

できること無料有料(Premium)
パスワード・メモ・カード情報の保存数に制限なし同じ
使える端末の数制限なし同じ
強いパスワードを作る機能使える同じ
2段階認証(メール・認証アプリ・パスキー)使える同じ
YubiKeyなどの機器を使った2段階認証—使える
ワンタイムパスワード(TOTP)の保管—使える
ファイルの添付・緊急アクセス—使える

つまり「パスワードを安全にしまって、自動で入れる」という本体の部分は、全部無料ということです。有料版は、そこから先の「もっと厳重にしたい」「家族に引き継ぎたい」という人向けの機能が中心になっています。

使い始める3ステップ

①アカウントを作る

  1. bitwarden.com を開き、無料で始める手続きに進む
  2. メールアドレスを入力する
  3. マスターパスワードを決める(あとで説明しますが、ここが最重要です)
  4. ヒントを設定しておく(忘れたときにメールで受け取れます)
マスターパスワードだけは絶対に忘れない
  • 公式ヘルプにはっきり書かれています。Bitwardenの社員もシステムも、あなたのマスターパスワードを知る方法・取り出す方法・リセットする方法を持っていません
  • 忘れると、預けたパスワードも取り出せなくなります
  • 長さは12文字以上が必須です(2023年以降に作るアカウントの条件)
  • 「自分だけが分かるヒント」を設定しておきましょう
  • 紙に書いて、家の安全な場所にしまっておくのも立派な方法です

②ブラウザの拡張機能を入れる

ここを入れないと自動入力が使えないので、実質必須です。各ブラウザのストアから入れるか、公式の ダウンロードページ から進みます。

入れたら、ピン留めをしておきましょう。Chromeなら、アドレスバーの右にあるパズルのアイコンを押して、Bitwardenの横にあるピンのマークをクリックするだけです。毎回探さずにすみます。

③スマホアプリを入れる

App StoreまたはGoogle Playから入れて、同じアカウントでログインします。これでパソコンで保存したパスワードがスマホでも使えます。無料プランでも端末の数に制限はありません。

目的別の使い方

パスワードを保存する

いちばんラクなのは、いつもどおりサイトにログインすることです。拡張機能が「保存しますか?」と聞いてくれるので、そこで「保存」を押します。手で登録することも、あとから編集することもできます。

3つの保存方法(自動保存・手動登録・ブラウザからまとめて取り込み)は、別の記事で詳しく説明しています。→ Bitwardenにパスワードを保存する方法

保存したパスワードを自動で入力する

ログイン画面を開いて、拡張機能のアイコンを押し、出てきた項目をクリックすればユーザー名とパスワードが入ります。

慣れてきたら、ショートカットのほうが速いです。公式ヘルプによると、初期設定では Ctrl+Shift+L(Macは Cmd+Shift+L)で、そのページに合う項目を入力できます。

自動入力が出てこないときは
  • 自動入力には、その項目にサイトのアドレス(URI)が登録されていることが必要です
  • 手で登録したときに、アドレス欄が空のままになっていないか確認してみてください
  • ログインページのアドレスを入れておくと確実です

強いパスワードを作る

パスワードマネージャーを使ういちばんの利点がここです。覚える必要がないので、意味のない長い文字列を使えます。

使う場所たどり方
ウェブ版(ブラウザで開く画面)「ツール」→「ジェネレーター」
ブラウザ拡張機能「ジェネレーター」のタブ
新規登録・編集の画面パスワード欄の「生成」ボタン

文字数や、記号・数字を混ぜるかどうかを選べます。覚える必要がないので、長めにしておくのがおすすめです。

ちなみに、作ったパスワードの履歴は「ジェネレーター履歴」から見られますが、ログアウトすると消えます。作ったら、その場で保存してしまいましょう。

「アカウントを作る前に、生成機能だけ試したい」という方は、公式サイトのパスワード生成ツールが登録なしで使えます。

ブラウザに保存済みのパスワードを引っ越す

ChromeやEdgeに「パスワードを保存しますか?」で貯めてきたものは、まとめて移せます。公式ヘルプの手順はこうです。

  1. ブラウザの設定でパスワードの画面を開く(Chromeは chrome://password-manager/settings、Edgeは edge://wallet/passwords)
  2. 「パスワードをエクスポート」からファイルを書き出す(パソコンのパスワードを求められることがあります)
  3. Bitwardenのウェブ版で、そのファイルを取り込む
書き出したファイルの扱いに注意
  • 書き出したファイルは、パスワードがそのまま読める状態です
  • 取り込みが終わったら、すぐに削除してください(ごみ箱も空にしましょう)
  • この作業は、自分以外が使わないパソコンでやりましょう

LastPassや1Passwordなど、ほかのパスワード管理ソフトからの引っ越しにも対応しています。

スマホで使う

スマホでは、アプリを入れてログインしたあと、端末側で「自動入力にBitwardenを使う」と設定します。設定を終えると、アプリやブラウザのログイン画面でBitwardenが候補を出してくれるようになります。

Androidを使っている方への注意も、公式ヘルプに書かれています。信頼できる場所(Google Playなど)から入れたアプリ以外には、自動入力を使わないこと。悪意のあるアプリが、有名アプリになりすます可能性があるためです。

最初にやっておきたい設定3つ

①2段階認証をオンにする

マスターパスワードが漏れても、もう1つの確認があれば守られます。メール・認証アプリ・パスキー(FIDO2のセキュリティキー)は、無料プランでも使えます。

②自動でロックされる時間を決める

しばらく操作しないとき、金庫の扉を自動で閉める設定です。ウェブ版は「設定」→「セキュリティ」、拡張機能とスマホアプリは「設定」→「アカウントセキュリティ」から変えられます。共用のパソコンなら短め、自宅の自分専用機なら長めでもよいでしょう。

③コピーした内容が消えるまでの時間を確認する

コピーしたパスワードが、いつまでも貼り付けできる状態だと危ないですよね。Bitwardenには、コピーした内容を一定時間で消す設定があります。初期設定は5分です。

つまずきやすいポイント

新しい端末でログインしたら、コードを求められた

これは不具合ではありません。2段階認証を設定していない人が、これまで使ったことのない端末からログインしたときに、確認のためのコードが登録メールアドレスに送られる、というしくみです(2025年3月から)。届いたコードを入れれば進めます。

迷惑メールに振り分けられていないかだけ、気をつけてください。

ログインできなくなるのが不安

不安なうちは、よく使うサイトを数件だけBitwardenに入れて、しばらく使ってみてください。慣れてから全部移せば十分です。移したあとも、しばらくはブラウザ側のパスワードを残しておくと安心です。

1Passwordとどちらがいい?

パスワード管理の話になると、よく名前が挙がるのが1Passwordです。実際、周りでもこちらを勧める人は多いです。

大きな違いはお金のかけ方です。1Passwordは月々いくらという形の有料サービスで(14日間のお試しはあります)、ずっと無料で使い続けるプランはありません。一方のBitwardenは、無料のまま使い続けられます。

どちらを選んでも、「同じパスワードの使い回しをやめる」という効果はしっかり得られます。お金を払ってでも使い心地やサポートを重視したい方は1Password、まず無料で始めて続けられそうか試したい方はBitwarden、という選び方でよいと思います。

ちなみに、以前は私もBitwardenを使っていました。いまは有料の1Passwordに乗り換えています(そのときの話はBitwardenから1Passwordへ移行する方法にまとめました)。

よくある質問

Q. 本当に無料ですか?

はい。公式の説明でも、パスワードマネージャーの中心となる機能は無料で使えるとされています。保存できる数にも、使う端末の数にも制限はありません。

Q. パスワードを預けて大丈夫ですか?

気持ちは分かります。ただ、預けないかわりに同じパスワードを使い回すほうが、実際には危ない場面が多いです。どこか1つのサイトから漏れると、ほかのサイトまで一緒に破られてしまうからです。

Q. マスターパスワードを忘れたらどうなりますか?

公式ヘルプのとおり、Bitwarden側で復元することはできません。ヒントを設定しておく、紙に書いて安全な場所に保管しておく、という備えをしておきましょう。

Q. スマホだけでも使えますか?

使えます。ただ、最初の登録や、ブラウザからの引っ越しはパソコンのほうが早く終わります。

まとめ

この記事のまとめ
  • 無料プランで、保存数も端末数も制限なし。ふつうの使い方なら十分
  • 始め方は、アカウント作成 → ブラウザ拡張機能 → スマホアプリの3ステップ
  • 自動入力のショートカットは Ctrl+Shift+L
  • 強いパスワードは「ツール」→「ジェネレーター」で作る
  • マスターパスワードだけは絶対に忘れない。復元の手段はありません

パスワードを覚えなくてよくなると、毎日のログインがずいぶん気楽になります。まずは、よく使うサイトを1つだけ登録してみてください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。それではまた🐧

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