Macが突然壊れて分かったパソコンの備え3つ|データとパスワード

Macが突然壊れて分かったパソコンの備え3つ パソコン

3年ほど前、使っていたMacBook Pro(macOS High Sierraのころのモデル)が、ある日突然動かなくなりました。電源まわりの故障だったと思います。

結果だけ先に書くと、データは戻らず、パスワード管理ソフトの中身も取り出せず、修理もあきらめて新しいパソコンを買いました。いまはDELLのWindows 11パソコンを使っています。

この記事は、そのときの失敗から「壊れる前にやっておけばよかった」ことを3つにまとめたものです。MacでもWindowsでも同じなので、パソコンを使っている方ならどなたにも当てはまると思います。

この記事でわかること
  • パソコンが突然壊れたとき、実際に何を失ったか
  • 備え①:大事なファイルを、外付けドライブとGoogleドライブに手でコピーしておく
  • 備え②:パスワード管理ソフトのマスターパスワードを紙に残す
  • 備え③:修理か買い替えかを、壊れる前に決めておく

何が起きたのか:ある日、Macが起動しなくなった

前触れらしい前触れはなく、電源が入らない状態になりました。修理の見積もりを取ってみると、思っていた以上に高い金額です。古い機種だったこともあり、修理代を新しいパソコンの購入費に回すことにしました。

ここまでは「まあ、古かったし仕方ない」で済む話です。困ったのは、そのあとでした。

失ったもの①:データ

本体が起動しない以上、中に入っていたファイルは取り出せません。別の場所にコピーを取っていなかったので、データは戻りませんでした。

あとから知って悔しかったのは、Macには「Time Machine」という、外付けドライブへ自動でバックアップしてくれる機能が最初から入っていることです。外付けのドライブを1台つないで設定しておけば、あとは勝手にコピーを取り続けてくれます。道具はそろっていたのに、使っていなかったわけです。

失ったもの②:パスワード

もっと痛かったのがこちらです。当時はパスワード管理に1Passwordを使っていましたが、マスターパスワード(中身を開くための親パスワード)が分からなくなり、保存していたパスワードを取り出せませんでした。

結局、使っていたサービスでひとつずつパスワードを再発行しました。

これは1Passwordが悪いわけではありません
  • パスワード管理ソフトは、マスターパスワードを会社側でも復旧できない仕組みになっているものが多いです。会社が中身を見られないからこそ安全、という考え方です
  • いま私が使っている1Passwordも同じです。どのソフトを選んでも「マスターパスワードだけは自分で守る」必要があります

備え①:大事なファイルは「外付けドライブとGoogleドライブに、手でコピー」

「そのうちやろう」と思っているうちに壊れる、というのが私の実例です。むずかしい設定はいりません。大事なファイルを、外付けドライブやGoogleドライブに手でコピーするだけでも、何もしないよりずっと安心です。

私も、自動のバックアップは設定がむずかしいし、自分でやりたいので、手でコピーする派です。

  • 写真や書類など、なくなったら困るフォルダを決めておく
  • 外付けドライブとGoogleドライブのように、置き場所を2か所に分けると、さらに安心
  • 「月末にやる」など、やる日を決めておくと忘れにくい

手でコピーするやり方は、YouTubeの動画で紹介しています。

パソコンのバックアップのしかた|外付けHDD・SSDとGoogleドライブに手でコピーするだけなのだ

自動にしたい方は、Macなら「Time Machine」、Windowsなら無料ソフトのFreeFileSyncで、外付けドライブへ自動でコピーすることもできます。

コピー先の外付けドライブは、たくさん入れたいなら大容量の外付けHDDが現実的です。容量あたりの値段が安く、写真や動画をまるごと入れても余裕があります。

正直に書くと、私の手元にあるバックアップ用のドライブは、いまも大昔の外付けHDDが1台だけです。次に買うなら、持ち歩けて速く、落としても壊れにくい外付けSSDが欲しいと思っています。容量あたりの値段が高めなのが悩みどころです。

備え②:マスターパスワードは「紙に書いて」家に置く

パスワード管理ソフトを使うこと自体は、いまでもおすすめです。変えるべきはマスターパスワードの置き場所でした。

  1. マスターパスワードを紙に書く
  2. 2段階認証を使っているなら、そのリカバリーコード(予備のコード)も同じ紙に
  3. 家の中の決まった場所にしまい、家族にも場所だけ伝えておく

「紙に書くのは危ないのでは」と思うかもしれません。でも、家の引き出しから紙を盗まれる心配より、自分が忘れて全部開けなくなる心配のほうがずっと現実的です。私はまさにそれで困りました。

クラウドに預けたくない方は、パソコンの中だけで管理するKeePassXCという選択肢もあります。この場合も、マスターパスワードとデータファイルのバックアップは必須です。

備え③:修理か買い替えか、目安を決めておく

壊れた直後は気持ちが焦っていて、冷静に比べられません。私のときも、見積もりの金額を見てから慌てて考えました。先に目安を持っておくと楽です。

こんなとき考え方
購入から年数がたっていて、修理代が高い買い替えを優先。修理しても、ほかの部品が次に壊れることがある
OSの更新が止まっている機種修理しても安全に使い続けにくい。買い替えか、WindowsならLinuxで再活用
動くけれど遅い・ディスクの調子が悪いCrystalDiskInfoで状態を確認し、SSD交換で延命できることも

ちなみに、家族が使っていたWindows 7時代のSONY VAIOは、Windowsを更新できなかったのでDebian Linuxに入れ替え、ハードディスクもSSDに交換しました。こちらは起動なども速くなり、いまも使えています。「壊れる前なら、延命という選択肢が残る」というのも、MacとVAIOを比べて感じたことです。

まとめ:壊れる前の30分が、あとの何日分にもなる

  • バックアップ:大事なファイルを、外付けドライブとGoogleドライブに手でコピーしておく(やる日を決めておく)
  • パスワード:マスターパスワードとリカバリーコードを紙に書いて、家の決まった場所へ
  • 買い替え判断:年数・OSの更新・修理代で、あらかじめ目安を決めておく

どれも、パソコンが元気なうちなら30分もあれば終わることばかりです。私はそれをやらずに、データとパスワードの再発行に追われました。この記事が、誰かの「壊れる前にやっておこう」のきっかけになればうれしいです。

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