CrystalDiskInfoの使い方|SSD・HDDの寿命を無料で診断する完全ガイド【2026年版】

パソコン

「ある朝パソコンの電源を入れたら、そのまま起動しなくなった」
「大事な写真が入っているはずのフォルダを開いたら、ファイルが開けなくなっていた」

パソコンのトラブルの中でも、ストレージ(SSD・HDD)の故障はいちばん厄介です。キーボードやマウスなら買い替えれば済みますが、ストレージが壊れると中のデータごと失われるからです。

そして多くの人が「ある日突然壊れた」と感じます。ところが実際には、ストレージは壊れる前に、自分の不調を内部に記録していることがほとんどです。ただ、その記録は普通に使っているだけでは目に見えません。

その記録を読み出して、「このディスクはあと大丈夫か」を教えてくれる無料ソフトが CrystalDiskInfo(クリスタルディスクインフォ) です。日本人が開発した国産ソフトで、最初から完全な日本語。インストールして起動するだけで、難しい設定は一切いりません。

この記事でわかること
  • CrystalDiskInfo が何を教えてくれるソフトなのか
  • 公式サイトからの安全なダウンロード手順(広告ボタンの見分け方)
  • 4種類ある「版」のうち、どれを選べばいいか
  • 画面で最初に見るべき2か所(健康状態と温度)だけの覚え方
  • 「注意」と表示されたときに、やるべきこと・やってはいけないこと
  • 「正常」と出ていても油断できない理由

CrystalDiskInfo とは?基本情報

SSD や HDD の中には S.M.A.R.T.(スマート) と呼ばれる自己診断機能が入っています。これは、ストレージ自身がつけている「健康診断の記録ノート」のようなものです。使用時間、電源を入れた回数、読み書きの失敗回数、温度などが日々書き込まれています。

ただ、この記録は数字の羅列で、そのままでは意味が分かりません。CrystalDiskInfo はその記録を読み出して、「正常」「注意」「異常」の3段階に翻訳してくれるソフトです。専門知識がなくても、色を見るだけで判断できます。

ソフト名CrystalDiskInfo(クリスタルディスクインフォ)
最新バージョン9.9.2(2026年7月25日 公開)
価格完全無料(有料版はありません)
ライセンスMIT License(オープンソース)
開発元hiyohiyo(宮崎典行)氏 / Crystal Dew World
対応OSWindows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10 / 11
Windows Server 2003〜2025
対応CPUx86 / x64 / ARM64
日本語最初から日本語(国産ソフト)
公式サイトCrystal Dew World(crystalmark.info)

個人が開発したソフトと聞くと不安に感じるかもしれませんが、CrystalDiskInfo は 2008年に窓の杜大賞、2010年に Vector プロレジ大賞特別賞 を受賞している定番中の定番です。開発者の hiyohiyo 氏は Microsoft MVP にも認定されています。ソースコードも公開されているため、中身を第三者が検証できる状態になっています。

他の方法とどう違う?

「Windows の標準機能でも確認できるのでは?」と思う方のために、違いを整理しました。

CrystalDiskInfoWindows標準の
エラーチェック
CrystalDiskMark
分かること寿命・健康状態・温度ファイルの記録ミス読み書きの速さ
壊れる前に
気づけるか
◎ 予兆をつかめる△ 壊れ始めてから× 分からない
使いやすさ起動するだけやや手間起動するだけ
料金無料Windows標準無料

ポイントは「壊れる前に気づけるかどうか」です。Windows の標準機能は、すでに問題が起きたファイルを見つけるのは得意ですが、「このディスクはそろそろ寿命だ」という予兆までは教えてくれません。そこを埋めるのが CrystalDiskInfo です。

インストール手順

公式サイト Crystal Dew World(crystalmark.info) からダウンロードします。所要時間は3分ほどです。

ダウンロード時の重要な注意
  • 公式サイトには広告が表示されます。広告の中に「Download」と書かれた大きなボタンが出ることがありますが、これは別のソフトの広告です
  • 押すべきなのは、青い 「ダウンロード」 ボタン(日本語表記・下向き矢印のアイコン付き)だけです
  • 「PC APP STORE」「Download Now」などの英語だけのボタンは広告です。押さないでください
  • まとめサイトや代理配布サイトからは落とさないこと。改変されたファイルが配られている可能性があります
CrystalDiskInfo公式サイトの画面。上部にアプリの実画面、下に通常版・Shizuku Edition・Kurei Kei Editionの見た目の違いが並び、中央下に青いダウンロードボタンがある
公式サイトの画面。アニメキャラ入りの版が複数ありますが、左下の「通常版」がシンプルな標準デザインです。押すのは中央の青い「ダウンロード」ボタン

手順

  1. 公式サイト(crystalmark.info)を開き、CrystalDiskInfo のページへ進みます
  2. 青い「ダウンロード」ボタンを押します
  3. ダウンロードページで 「CrystalDiskInfo ○.○.○ インストーラー」 を選びます(通常版でOK)
  4. ダウンロードした CrystalDiskInfo○○○.exe をダブルクリックします
  5. 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれたら「はい」
  6. 使用許諾に同意し、あとは「次へ」を押していけば完了です
  7. デスクトップまたはスタートメニューから起動します

インストールしたくない場合は「ZIP版」を選ぶ方法もあります。ZIP版は解凍してそのまま起動できるので、パソコンに何も残したくないときや、USBメモリに入れて他のパソコンを診断したいときに便利です。

4種類ある「版」はどれを選ぶ?

CrystalDiskInfo には、機能はまったく同じで見た目だけが違う版が用意されています。初めて見ると戸惑うので、先に説明しておきます。

版の名前見た目こんな人に
通常版シンプルな標準デザイン基本はこれでOK。仕事用パソコンなら迷わずこれ
Shizuku Editionアニメキャラのイラスト+
キャラクターボイス付き
好きな人向け。音が出るので職場では注意
Aoi Editionアニメキャラのイラスト同上
Kurei Kei Editionアニメキャラのイラスト同上

診断の性能はまったく同じです。会社のパソコンや、人に画面を見せる可能性がある場面では「通常版」を選んでください。Shizuku Edition は起動時に音声が流れることがあります。

画面の見方 — 最初は2か所だけ見れば十分

起動すると、数字がびっしり並んだ表が出てきて圧倒されるかもしれません。ですが、最初に見るべきなのはたった2か所です。表の部分は当面まったく読まなくて構いません。

① 健康状態(左上の大きな四角)

表示意味と、やること
正常問題は見つかっていません。そのまま使って大丈夫です
注意劣化のサインが出ています。すぐバックアップを(後述)
異常危険な状態です。使い続けないでください
不明情報を読み取れていません。故障ではありません(後述)

横に (92 %) のようなパーセント表示が出ることがあります。これは主に SSD で表示される「残りの書き込み可能量の目安」です。100% から少しずつ減っていき、0% に近づくほど寿命が近いという意味になります。90%台なら、まだ十分に余裕があります。

② 温度(健康状態の右隣)

ストレージは熱に弱く、高温が続くと寿命が縮みます。目安としては、ふだん使っていて HDD が50℃前後、SSD が60℃前後を超えた状態が続くようなら、風通しを見直したほうがよいと考えてください。

ただし適正温度は製品ごとに違います。正確な上限はメーカーの仕様表に書かれているので、気になる場合はそちらを確認してください。ノートパソコンで温度が高い場合は、底面の通気口をふさいでいないか、内部にホコリが溜まっていないかを疑うのが第一歩です。

「注意」が出たときにやること・やってはいけないこと

ここがこの記事でいちばん大切な部分です。「注意」が出たときは、順番を間違えるとデータを失います。

「注意」「異常」が出たら、この順番で
  • ① まず、大事なデータを別の場所にコピーする。これが最優先です。修復や原因調査は後回しで構いません
  • ② コピーが終わるまで、余計な作業をしない。弱ったストレージは、動かせば動かすほど悪化します
  • ③ 交換を検討する。「注意」が出たディスクは、いつ完全に壊れてもおかしくありません
  • やってはいけないこと:「修復ソフト」「復活ツール」の類をいきなり試すこと。書き込みが発生して、取り出せたはずのデータまで失うことがあります
  • やってはいけないこと:「様子を見よう」と使い続けること。数字は基本的に元には戻りません

バックアップの取り方が分からない場合は、FreeFileSync の使い方で、外付けHDDへ自動でコピーする方法を解説しています。「注意」が出ている状態なら、まずは手動でも構わないので、写真・書類フォルダを外付けドライブへコピーしてください。

なぜ「注意」になったのかを知りたいとき

もう少し詳しく知りたい方向けの補足です。CrystalDiskInfo は初期設定では、下の表の3項目のいずれかで「生の値」が 1 以上になった時点で「注意」に切り替わります。画面の表で、この3つの行だけ見れば原因が分かります。

ID項目名意味(かみくだくと)
05代替処理済みのセクタ数読み書きできなくなった場所を、予備の場所で肩代わりした回数
C5代替処理保留中のセクタ数怪しい場所が見つかり、肩代わりするか判断待ちの数
C6回復不能セクタ数読み出しをあきらめた場所の数

大切なのは「今の数字」より「増えているかどうか」です。1〜2で止まっているなら急を要しないこともありますが、日ごとに増えているなら、はっきりと故障に向かっています。1週間おきに確認して、数字が動いていないかを見てください。

「正常」でも油断できない、3つの理由

ここは正直にお伝えしておきます。CrystalDiskInfo が「正常」と表示していても、それは「絶対に壊れない」という意味ではありません。

知っておいてほしい限界
  • SSD は予兆なく止まることがあります。記憶部分ではなく制御チップ側が壊れると、前日まで「正常」でも突然認識しなくなります
  • 外付けドライブは情報を読めないことがあります。USB 接続の一部やケースの変換チップによっては「不明」と表示されます。これは故障ではなく、情報が渡ってこないだけです
  • 物理的な事故は予測できません。落下、水濡れ、落雷、停電などはS.M.A.R.T.に予兆として現れません

つまり CrystalDiskInfo は「バックアップの代わり」にはなりません。あくまで「バックアップを取る緊急度を教えてくれる道具」です。大事なデータは、健康状態にかかわらず必ず二重に持っておいてください。これだけは、どんなソフトを入れても省略できません。

毎回起動しなくていい — 自動で見張らせる設定

「そもそも定期的にチェックするのを忘れる」というのが、この手のソフトの最大の弱点です。CrystalDiskInfo には、常に裏で動かして、異常が出たときだけ知らせてもらう設定があります。

  1. メニューの「機能」→「常駐」にチェックを入れます
  2. 同じく「機能」→「スタートアップ」にチェックを入れます(パソコン起動時に自動で立ち上がります)
  3. 「機能」→「自動更新」で、確認する間隔を選びます(10分ごと、30分ごとなど)

これで、ふだんは画面右下のタスクトレイに小さく常駐し、健康状態が変わったときだけ知らせてくれます。設定するのは最初の一度だけなので、入れたらまずこれをやっておくのがおすすめです。

よくある質問

Q. 本当に無料ですか?あとから請求されませんか?

完全に無料です。有料版そのものが存在しません。MIT License というオープンソースの決まりで公開されており、ソースコードも誰でも見られる状態になっています。機能制限や試用期間もありません。

Q. 外付けHDDやUSBメモリも診断できますか?

外付けHDDは一部の接続方式で診断できますが、ケースの変換チップによっては情報が読み取れず「不明」になります。USBメモリやSDカードは基本的に対応していません。認識されない場合は、故障ではなく「情報が渡ってこないだけ」と考えてください。

Q. 「注意」の表示を消す方法はありますか?

設定を変えて非表示にすることは可能ですが、おすすめしません。体温計の数字が気に入らないからといって、体温計を捨てても熱は下がりません。「注意」は消すものではなく、バックアップと交換のきっかけにするものです。

Q. CrystalDiskMark とは何が違うのですか?

名前が似ていますが役割が違います。同じ開発者による姉妹ソフトで、CrystalDiskInfo は「健康診断」、CrystalDiskMark は「速さの計測」です。「パソコンが遅い」の原因を探すなら Mark、「壊れそうか知りたい」なら Info、と覚えてください。

Q. 「使用時間 20000時間」と出ました。買い替えるべき?

使用時間そのものは寿命を直接表しません。健康状態が「正常」なら、時間が長くても慌てる必要はありません。ただし長く使っているほど故障の確率は上がるので、バックアップ体制だけは整えておくのが安心です。

Q. ノートパソコンでも使えますか?

使えます。デスクトップ・ノートを問わず、内蔵ストレージであれば診断できます。近年主流の NVMe(M.2)SSD にも対応していますが、その場合は Windows 10 以降が必要です。

まとめ

CrystalDiskInfo は、入れて起動するだけで「このパソコンはあと大丈夫か」が色で分かるソフトです。国産で日本語、完全無料、余計なソフトも入りません。パソコンを買ったら最初に入れておくべき一本だと思います。

今日やること(3分で終わります)
  • 公式サイトから通常版をダウンロードして入れる(広告のボタンに注意)
  • 起動して、左上の健康状態の色を見る
  • 「機能」→「常駐」と「スタートアップ」にチェックを入れる
  • 青(正常)でも、大事なデータのバックアップだけは別途用意しておく

「注意」が出てから慌てて調べるのと、ふだんから色を見ておくのとでは、守れるデータの量がまったく変わります。壊れてからでは、どんなソフトも間に合いません。

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