NanaZipの使い方|Windows 11の右クリックに対応した7-Zip後継

NanaZipの使い方|Windows 11の右クリックに対応した7-Zip後継 パソコン

Windows 11でZIPファイルを右クリックすると、「その他のオプションを表示」をもう一度クリックしないと、7-Zipの解凍メニューが出てきません。1日に何度もやると、地味にうんざりします。

これは、使い方が悪いわけではありません。Windows 11で右クリックメニューの仕組みが変わったのに、7-Zip側がまだその新しい仕組みに合わせていないからです。

この記事では、その7-Zipを土台にして「今のWindowsに合わせて作り直された」無料ソフトNanaZip(ナナジップ)を紹介します。右クリック1回で解凍メニューが出るようになり、画面もダークモードに対応します。

この記事でわかること
  • NanaZipが7-Zipと具体的に何が違うのか
  • Microsoft Storeからの入れ方(7-Zipと一緒に入れておける
  • 解凍・圧縮・パスワード付きZIPの手順(メニューの名前つき)
  • 入れる前に知っておきたい注意点5つ(公式が公開している既知の問題)
  • 7-Zipのままでいい人は、どんな人か

なぜ7-Zipの右クリックは2段階になるのか

Windows 11では、右クリックメニューが短くなりました。よく使う項目だけを最初に見せて、残りは「その他のオプションを表示」の中にしまう作りです。ここに自分の項目を出すには、アプリ側がWindows 11の新しい作法に合わせて作り直す必要があります。

7-Zipは古くからある定番ソフトですが、公式の更新履歴を最新の26.03(2026年9月3日公開)まで確認しても、この新しいメニューに対応したという記載はありません。だから毎回2段階になります。

今すぐできる回避策もあります
  • Shiftキーを押しながら右クリックすると、最初から昔ながらのメニューが開きます。ソフトを入れ替えたくない方は、まずこれを試してください
  • Windowsの設定を書き換えて、常に昔のメニューに戻す方法もありますが、レジストリという心臓部をいじることになるので、この記事ではおすすめしません

NanaZipとは|7-Zipを今のWindows向けに作り直したもの

NanaZipは、7-Zipのソースコードから分かれて作られた無料の圧縮・解凍ソフトです。中身の圧縮エンジンは7-Zipそのものなので、扱えるファイルの種類や圧縮の性能はそのまま引き継いでいます。そのうえで、見た目と操作まわりを今のWindowsに合わせています。

項目内容
ソフト名NanaZip(ナナジップ)
開発M2Team(オープンソースの開発チーム)
最新版7.0(2026年9月版・2026年9月6日公開)
中身の土台7-Zip 26.03(2026年9月3日公開)
価格無料
対応OSWindows 10 バージョン2004(ビルド19041)以降/Windows 11
対応する種類64ビット版とARM版のみ(32ビット版Windowsでは使えません)
入手先Microsoft Store/GitHub/winget
ファイルの大きさ約11MB

GitHubでの評価は1万5千を超えていて、開発も続いています。Microsoft Storeから入れれば、更新はWindowsが自動でやってくれます。「7-Zipの新しいバージョンが出ていないか」を気にしなくてよくなるのは、地味ですが大きい違いです。

7-Zipと何が違うのか

できることNanaZip7-Zip
Windows 11の右クリックメニュー1回で出る「その他のオプションを表示」が必要
ダークモード対応なし(昔ながらの灰色)
更新ストア経由で自動自分で入れ直す
扱えるファイルの種類7-Zipと同じ+α豊富
32ビット版Windows×
セーフモードでの利用×
価格無料無料

中身が同じなので、圧縮の性能は変わりません

NanaZip 7.0は、7-Zipの26.03をそのまま取り込んでいます。「軽くなる」「圧縮率が上がる」といった話ではありません。変わるのは、あくまで使い勝手のほうです。ここは正直に書いておきます。

「ここに展開(スマート)」が便利です

NanaZipには、右クリックメニューに「ここに展開(スマート)」という項目が増えています。中身が1つのフォルダーにまとまっているZIPはそのまま展開し、ファイルがバラバラに入っているZIPは自動でフォルダーを作ってから展開してくれます。

「解凍したらデスクトップがファイルだらけになった」という事故が起きません。7-Zipとの違いの中では、これがいちばん体感しやすいところだと思います。

ネットから落としたファイルの「印」を引き継ぎます

インターネットからダウンロードしたファイルには、Windowsが「これは外から来たファイルですよ」という印を付けます。この印があると、うっかり実行しようとしたときに警告が出ます。

NanaZipは、ZIPを解凍したときに中身のファイル全部にこの印を引き継ぐのが初期設定です。解凍したとたんに印が消えて、警告なしで実行できてしまう、ということが起きにくくなっています。

7-Zipより扱える形式が増えています

NanaZipは7-Zip本体に加えて、「7-Zip ZS」と「7-Zip NSIS」という2つの拡張版の機能も取り込んでいます。そのおかげで、7-Zipでは開けないファイルもそのまま開けます。

  • .zst / .tar.zst(Zstandard)。海外のソフトの配布でときどき見かけます
  • Brotli・LZ4・Lizard など、比較的新しい圧縮の方式
  • インストーラー(.exe)の中身を、実行せずに覗くこともできます(NSIS形式で作られたものの場合)

ふだんZIPしか触らない方には関係のない話ですが、「見たことのない拡張子が届いて開けない」という場面では効いてきます。

ファイルが壊れていないか確かめられます

右クリックメニューの「チェックサムの計算」を使うと、そのファイル固有の番号(ハッシュ値)が出せます。ソフトの公式サイトが公開している番号と見比べて同じなら、ダウンロードの途中で壊れていない・すり替えられていないと確認できます。

NanaZipは、7-Zipにあるものに加えてSHA-512やBLAKE2bなど、扱える種類が増えています。大きなファイルを落としたときや、大事なソフトを入れる前の確認に使えます。

インストール手順(Microsoft Storeが簡単です)

  1. スタートメニューから「Microsoft Store」を開きます
  2. 検索欄に「NanaZip」と入力します
  3. 開発元がM2Teamになっているものを選びます
  4. 「入手」を押します。1分ほどで終わります
  5. 適当なZIPファイルを右クリックして、メニューに「NanaZip」が出るか確かめます
7-Zipは消さなくて大丈夫です
  • 両方入れておけます。右クリックメニューに両方が並ぶだけです
  • しばらく使ってみて、NanaZipで困らなければ、あとから7-Zipを削除すれば十分です
  • 「Storeが使えない会社のパソコン」などでは、無理をせず7-Zipのままで構いません

7-Zipそのものの入れ方と基本操作は7-Zipの使い方|解凍・圧縮・パスワード付きZIPまで無料でできる定番ソフトにまとめています。

基本的な使い方

解凍する(3つの選び方)

ZIPや7zのファイルを右クリックして「NanaZip」を選ぶと、次の項目が出ます。

メニューどうなるかこんなときに
ここに展開(スマート)中身に応じて、フォルダーを作るか決めてくれる迷ったらこれ
ここに展開今いるフォルダーにそのまま出す中身が1つのフォルダーだと分かっているとき
〇〇 に展開ZIPと同じ名前のフォルダーを作って出す散らかしたくないとき
展開…出す場所を自分で選ぶ画面が開く別の場所に出したいとき

圧縮する

  1. まとめたいファイルやフォルダーを選んで右クリックします
  2. 「NanaZip」→「〇〇 に圧縮」を選ぶと、そのままZIPができます
  3. 細かく決めたいときは「圧縮…」を選びます。「アーカイブ形式」「圧縮レベル」などを指定できます

パスワード付きの圧縮ファイルを作る

  1. 右クリック →「NanaZip」→「圧縮…」
  2. 画面右側の「暗号化」の欄にパスワードを2回入れます
  3. 中身のファイル名まで隠したいときは「ファイル名を暗号化」にチェックを入れます(これは7z形式のときだけ使えます)
  4. OKを押せば完成です
パスワードの渡し方に注意
  • 同じメールでパスワードを送るのは意味がありません。メールごと見られたら終わりだからです
  • 自分用に控えておくなら、パスワード管理ソフトに入れておくのが安全です

入れる前に知っておきたい注意点5つ

NanaZipは、開発チーム自身が「うまくいかないこと」を公開しています。よくある引っかかりを、先にまとめておきます。

公式が挙げている注意点
  • 右クリックしてもNanaZipが出てこないときは、タスクマネージャーで「エクスプローラー」を再起動すると出ます(パソコンの再起動でも直ります)
  • CドライブなどのドライブそのものへのメニューはWindows 11(22H2以降)だけです。Windows 10では出ません
  • Windowsのセーフモードでは使えません。パソコンの調子が悪いときに解凍したい、という場面では7-Zipが必要です
  • Windowsファイアウォールを切っていると、インストールに失敗することがあります。切っている方は戻してから入れてください
  • 32ビット版のWindowsでは使えません。古いパソコンの方は7-Zipのままにしてください

自分のWindowsが64ビットかどうかは、設定 → システム → バージョン情報の「システムの種類」で確認できます。ここ数年に買ったパソコンなら、まず64ビットです。

7-Zipから乗り換えるべきか

こんな方おすすめ
Windows 11で毎日ZIPを扱うNanaZip
画面をダークモードで統一しているNanaZip
更新作業を忘れがちNanaZip(ストアが自動で更新)
32ビット版のWindowsを使っている7-Zip
会社のパソコンでStoreが使えない7-Zip
今のままで特に困っていない7-Zip(無理に変えなくて大丈夫)

「困っていないなら、変えなくていい」というのが正直なところです。右クリックの2段階が毎日ストレスになっている方だけ、試してみてください。1分で入って、7-Zipと一緒に置いておけます。

よくある質問

Q. 本当に無料ですか?

無料です。Microsoft Storeのページにも「無料」と表示されます。開発者を応援するための「スポンサー版」(99.99ドル)も売られていますが、公式の説明によると違いはツールバーのボタンの文字が変わるだけで、機能はまったく同じです。「無料版だと何かができない」ということはありません。

Q. 日本語で使えますか?

使えます。メニューも画面も日本語です。Windowsの表示言語が日本語なら、そのまま日本語で立ち上がります。

Q. 7-Zipで作ったファイルは開けますか?

開けます。中身の仕組みが同じなので、7-Zipで作ったものもNanaZipで作ったものも、お互いに開けます。相手が7-Zipを使っていても問題ありません。

Q. 中国のチームが作っているそうですが、大丈夫ですか?

気になる方もいると思うので、判断の材料だけ書いておきます。NanaZipはプログラムの中身がすべて公開されている(オープンソース)ソフトで、誰でも中を確認できます。配布もMicrosoft Storeを通っています。そのうえで不安が残るなら、無理に使わず7-Zipのままで構いません。納得できないソフトを入れないのは、正しい判断です。

Q. アンインストールはどうしますか?

ふつうのアプリと同じです。スタートメニューでNanaZipを右クリックして「アンインストール」、または設定の「インストールされているアプリ」から削除できます。右クリックメニューからも消えます。

まとめ

この記事のポイント
  • NanaZipは7-Zipの中身そのままで、右クリックと見た目だけ今風にしたもの
  • Microsoft Storeから1分で入り、更新も自動
  • 7-Zipと一緒に入れておけるので、気軽に試せる
  • 32ビット版Windows・セーフモード・Storeが使えない環境では、7-Zipのままが正解

ファイルの整理つながりで、WizTreeの使い方(容量を食っているフォルダを数秒で見つける)や、Windows 11のファイル履歴で自動バックアップする方法もどうぞ。

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