先日、友人の家に遊びに行ったときのことです。友人はChatGPTに課金しているのに、「Work(ワーク)」や「Codex(コーデックス)」が使えることを知りませんでした。
じゃあ試してみよう、とEdgeでChatGPTを開いてCodexを探したのですが、どこを見ても見つかりません。結局、ChatGPTのデスクトップ版をインストールして、ようやくCodexを動かすところまでたどり着きました。正直、ここまで少し時間がかかりました。
しかも使ってみると、Codexは「プログラミング用」という名前の印象と違って、それ以外の作業もこなせて、実際にPDFファイルも作れました。同じところで迷う人は多いと思うので、つまずいた点も含めて導入の手順をまとめます。
まず整理:Chat・Work・Codexの違い
新しいChatGPTのデスクトップ版には、3つのモードがあります。OpenAIのヘルプの説明をまとめると、こうなります。
| モード | 向いていること | どこで使える? |
|---|---|---|
| Chat | 質問、調べもの、ふだんの会話 | ブラウザ・スマホ・デスクトップ |
| Work | 時間のかかる調査や、資料・表・スライド・レポートづくり | ブラウザ・スマホ・デスクトップ(有料プラン) |
| Codex | プログラムを書く・直す、手元のフォルダーやファイル、コマンドを使う作業 | デスクトップ版だけ |
使える人の範囲は次のとおりです(2026年9月時点の公式情報)。
- Codex:無料プランやGoプランも含めて、すべてのプランで使えます。ただし使える量はプランによって違います
- Work:ダウンロードページには「Plus、Pro、Business、Enterprise プランで利用できます」とあります
- WorkとCodexは、同じ「使える量」を分け合う仕組みです。長い作業ほど多く消費します
なぜブラウザではCodexが見つからないのか
理由ははっきりしていて、OpenAIのヘルプに「Codexはウェブとモバイルでは選択できない」と書かれています。ブラウザやスマホで選べるのはChatとWorkだけで、Codexはデスクトップ版の中の別の画面になっています。
ややこしいのは、ネットで調べると「ブラウザでCodexを使う」という情報も出てくることです。これはGitHub(プログラムを置いておくサービス)とつないで、クラウド上でプログラムの作業を任せる開発者向けの使い方で、GitHubの接続や作業環境の準備が必要です。プログラミングをしない人が「ちょっと使ってみたい」なら、デスクトップ版を入れるのが近道です。
デスクトップ版の入れ方(Windows)
- EdgeやChromeで、ChatGPTのダウンロードページ(chatgpt.com/download)を開く
- 「ChatGPT デスクトップ版をダウンロード」の下にある「Windows 版をダウンロード」を押す
- ダウンロードされたインストーラーを開くと、Microsoft Store経由でインストールが進む
- ChatGPTを起動し、いつも使っているChatGPTのアカウントでサインイン
- 画面左上のメニューで「Codex」を選ぶ(「ChatGPT」を選ぶと、上の切り替えでChatとWorkを選べます)
Codexを使う前に、必ずやっておきたい安全設定
Codexは、ふつうのチャットと違ってパソコンの中のファイルを実際に作ったり書き換えたり、コマンドを動かしたりできます。便利な反面、任せ方を間違えると大事なファイルに手が入ります。最初に次の3つだけ決めておきましょう。
① 作業用のフォルダーを1つ作って、そこだけを渡す
たとえば「ドキュメント」の中に「Codex作業」というフォルダーを作ります。Codexの画面で「Add new project」(または Ctrl + O)を押し、そのフォルダーを選びます。家計簿や個人情報が入ったフォルダーは、選ばないでください。
② 「Ask for approval(許可を求める)」のまま使う
入力欄の下で、Codexにどこまで任せるかを選べます。OpenAIの説明では、「Ask for approval」を選ぶと保護(サンドボックス)が効き、作業フォルダーの外への書き込みやネットへの接続は、あなたの許可が必要になります。
一方の「Full access」は、公式にも「作業フォルダーに限定されず、意図しない破壊的な操作をしてデータを失う可能性がある」と書かれています。慣れるまでは使わないのが安全です。
③ 送った内容はクラウドに残ることがある、と知っておく
公式ヘルプには、パソコンの中で作業が動く場合でも「メッセージや作業の内容はクラウドに保存されることがある」とあります。パスワードや口座番号など、人に見られて困る情報は渡さないようにしましょう。
プログラミング以外にも使える:PDFも作れた
名前から「プログラマー専用」と思われがちですが、実際に使ってみると、ふだんの作業にも役立ちます。友人の家で試したときも、PDFファイルを作るところまでできました。
Codexの強みは、手元のフォルダーにあるファイルを直接読んで、結果をファイルとして保存してくれることです。たとえば、こんな頼み方ができます。
- 「このフォルダーのメモを1つにまとめて、PDFで保存して」
- 「このフォルダーにある写真のファイル名を、撮影日の順に一覧表にして」
- 「この文章を読みやすく整えて、Wordファイルにして」
頼むときは、「何を作るか」「どの形式で(PDF・Excelなど)」「どこに保存するか」の3つを書くと、思ったものに近づきます。
なお、OpenAIの位置づけとしては、資料・表・スライドのような「仕上がった成果物」づくりはWork、ファイルやコマンドを使う作業はCodexという分け方です。有料プランなら、作りたいものに合わせて両方を試してみてください。
使える量がなくなったら
CodexとWorkは、プランごとに決まった量を分け合って使います。長い作業を頼むと、思ったより早く減ることがあります。上限に近づいたら、アプリの設定や使用量の画面で、残りの量や回復するまでの時間を確認できます。
よくある質問
無料プランでもCodexは使えますか?
公式ヘルプでは、無料プランやGoプランも含めてCodexが使えるとされています。ただし使える量は少なめです。Workは有料プランが対象です。
スマホでCodexは使えますか?
スマホのアプリではCodexを選べません。ただ、デスクトップ版で始めたCodexの会話の一部は、スマホアプリの「Remote」タブから見ることができます。
以前のデスクトップ版(ChatGPT Classic)は消したほうがいい?
公式には、ChatGPT Classicはそのまま使い続けてよく、今後もモデルの更新やセキュリティ修正が届くとされています。ただ、新しいエージェント機能は新しい「ChatGPT」だけに入ることがあります。
まとめ
- Codexはブラウザ・スマホでは選べない。デスクトップ版のChatGPTを入れる
- chatgpt.com/download の「Windows 版をダウンロード」。「ChatGPT Classic」は以前の版なので間違えない
- 左上のメニューで「Codex」。作業用フォルダーだけを渡し、「Ask for approval」のまま使う
- プログラミング以外にも、PDFづくりなど手元のファイルを使う作業に役立つ
課金しているのに、Chatしか使っていない人は意外と多いと思います。せっかくなら、デスクトップ版を入れて、安全な設定のまま一度さわってみてください。


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