IrfanViewで複数の画像を1つのPDFにまとめる方法|アップロード不要・完全無料【2026年版】

パソコン

スマホで撮った領収書が10枚。これを1つのPDFにまとめて提出したい——そんな場面、意外とよくあります。

「画像 PDF 変換」で検索すると、ファイルをアップロードする形式のWebサービスがずらりと出てきます。ただ、領収書や書類となると知らない相手のサーバーに上げるのは気が引けるところです。

じつは、IrfanViewだけでできます。しかも全部パソコンの中だけで完結するので、どこにもアップロードされません。

この記事でわかること
  • 複数の画像を、1つのPDFにまとめる手順
  • ページの順番がバラバラになるのを防ぐ方法
  • 用紙サイズがページごとに変わってしまう問題の直し方
  • PDFが重くなりすぎたときの対処
  • IrfanViewではできないこと(正直に書きます)

先に確認|PDFの機能は「プラグイン」で動きます

ここだけ先に確認してください。IrfanView本体だけではPDFを作れません。PDFプラグインが必要です。

といっても、身構える必要はありません。「Allプラグイン」を入れていれば、すでに使える状態になっています。

もしかすると、もう準備できているかもしれません
  • 当ブログのIrfanViewセットアップガイドの手順どおりに入れた方は、Allプラグインを導入済みです
  • つまりもうPDFを作れる状態。あとは、その場所を知るだけです
  • まだの方は、先にAllプラグインを入れてください。HEIC・RAWなど対応形式も一気に増えます

なおPDFを「作る」だけならGhostscriptは要りません。ネット上には「Ghostscriptが必要」と書かれた情報もありますが、それはPDFを画像として開いて見るときや、EPS・PSという別の形式を扱うときの話です。

複数の画像を1つのPDFにまとめる手順

本題です。メニューの場所さえ分かれば、あとは簡単です。

  1. IrfanViewを起動します(画像を開いていなくても大丈夫です)
  2. メニューの「オプション」→「マルチページ画像」→「PDF作成…(プラグイン)」を選びます
    (英語表示なら Options → Multipage images → Create Multipage PDF
  3. 「マルチページ PDF ファイル作成」という画面が開きます
  4. 「画像追加」ボタンで、PDFにしたい画像をまとめて選びます
  5. 並び順を確認します(ここが大事です。次の章で説明します
  6. 「出力ファイルの保存フォルダ」「保存ファイル名」を決めます(初期値は image.pdf です)
  7. 「PDF 画像作成」ボタンを押せば完成です
「オプション」→「マルチページ画像」→「PDF作成…」と進みます
「オプション」→「マルチページ画像」→「PDF作成…」と進みます
「マルチページ PDF ファイル作成」の画面。右上の「画像追加」から始めます
「マルチページ PDF ファイル作成」の画面。右上の「画像追加」から始めます

枚数が多くても数秒で終わります。元の画像はそのまま残るので、失敗しても何度でもやり直せます。

【落とし穴①】ページの順番がバラバラになる

いちばんよくある失敗がこれです。

できあがったPDFを開いたら、10ページ目が2ページ目に入っていた。原因は、並び順がファイル名で決まることにあります。

ファイル名パソコンが並べる順番
1.jpg、2.jpg …… 10.jpg1 → 10 → 2 → 3(10が2番目に来る)
01.jpg、02.jpg …… 10.jpg1 → 2 → 3 …… 10(正しく並ぶ)

パソコンは数字を「数の大きさ」ではなく「文字」として並べます。だから「10」は「2」より前に来てしまうのです。

対策は2つです
  • 桁をそろえる。「01」「02」…と頭に0を付けるだけで正しく並びます
  • 画面上で並べ替える。「並べ替え」ボタンのほか、「上へ移動」「下へ移動」で1枚ずつ動かせます
  • 枚数が多いなら、先に名前を付け直すほうが確実です

ファイル名の付け直しを1枚ずつやるのは大変です。Bulk Rename Utilityを使えば、「01」「02」…の連番を一括で付けられます。10枚以上あるなら、こちらのほうが確実に速いです。

【落とし穴②】ページの大きさがバラバラになる

これも知らないとハマります。

IrfanViewの初期設定では、PDFの各ページが「元の画像のサイズ」に合わせて作られます。つまり——

  • スマホの縦写真 → 細長いページ
  • スキャンした書類 → 大きめのページ
  • スクリーンショット → 横長のページ

これが1つのPDFに混ざると、ページごとに紙の大きさが変わる、落ち着かないPDFができあがります。印刷するとさらに悲惨です。

A4にそろえる

「マルチページ PDF ファイル作成」の画面にある「オプション」ボタンから、用紙サイズや向きを指定できます。

  • 初期値は「画像に合わせる」のような設定になっています
  • ここを「A4」に変えると、全ページがA4にそろいます
  • 縦の写真が多いなら縦向き、横長の資料なら横向きを選びます

提出用の書類なら、迷わずA4にそろえてください。受け取る側の印象がまったく違います。

画像が1枚だけなら、もっと簡単です

「マルチページ PDF ファイル作成」の画面を開くまでもありません。

  1. 画像をIrfanViewで開きます
  2. 「ファイル」→「名前を付けて保存」を選びます
  3. ファイルの種類で「PDF」を選んで保存します

これだけです。1枚のスクリーンショットをPDFで送りたいときなどに便利です。

もっと速いやり方|右クリックとサムネイル

メニューをたどるのが面倒になってきたら、この2つを覚えると一気に速くなります。

方法A:エクスプローラーで選んで、右クリック

いちばん速いのはこれです。IrfanViewを起動する必要すらありません。

  1. フォルダを開き、PDFにしたい画像をまとめて選択します
  2. 選んだまま右クリックします
  3. IrfanViewの項目からマルチページのTIF / PDFを作成するものを選びます

これはシェル拡張プラグインという部品が入っていると使えます。Allプラグインに含まれています。

右クリックに出てこないとき
  • Windows 11では、いったん「その他のオプションを表示」を押す必要があります
  • 右クリックメニューが刷新されて、古い形式の項目が隠れるようになったためです
  • Shiftキーを押しながら右クリックすると、最初から全部出ます
  • それでも出ないなら、シェル拡張が有効になっていません。メニューから作る方法(前の章)を使ってください

方法B:サムネイル画面で選ぶ

中身を見ながら選びたいときは、こちらが便利です。ファイル名だけでは、どれがどの書類か分からないことがありますから。

  1. IrfanViewでTキーを押すと、サムネイル(小さな画像の一覧)が開きます
  2. フォルダを選ぶと、中の画像が一覧で並びます
  3. PDFにしたいものをCtrlキーを押しながらクリックして選びます
  4. 「ファイル」メニューから、選択したファイルでマルチページの画面を開きます

「この領収書は入れる、これは別件だから外す」という選び方をしたいときに向いています。

こんな場面で使っています

実際に役立つ場面を挙げておきます。「PDFにまとめる」と考えると意外と出てこないので、参考までに。

場面なぜPDFがいいか
経費の領収書をまとめて提出10枚を1ファイルに。添付が1つで済む
取扱説明書をスマホで撮って保存紙を捨てられる。ページ順に読める
手書きメモ・ホワイトボードの記録写真のまま置いておくより後から探しやすい
子どもの作品・賞状年度ごとに1つのPDFにすると管理が楽
資料のスクリーンショット連番のPNGが散らからない
保険証券・契約書の控えネットに上げずに手元でまとめられる

共通しているのは「バラバラの画像のままだと、あとで困る」という点です。1つのPDFにしておくと、順番も内容も崩れません。

作ったPDFがたまってきたら、calibreで本棚のように管理する手もあります。自炊した書籍のPDFと一緒に並べられます。

PDFが重すぎるときの対処

最近のスマホ写真は1枚で3〜5MBあります。10枚まとめれば、それだけで数十MBのPDFができあがります。メールで送れません。

対処は「PDFにする前に、画像を小さくしておく」のがいちばん効きます。

書類の写真なら、そこまで大きくなくて大丈夫です
  • 領収書や書類なら、横幅1500〜2000ピクセルもあれば十分読めます
  • 元が4000ピクセルなら、ファイルサイズは4分の1以下になります
  • PDF作成画面の「圧縮」の設定でも小さくできます(画質は少し落ちます)
  • 文字が読めるかどうかだけ、作ったあとに必ず確認してください

まとめて小さくする方法は、IrfanViewで画像を一括リサイズする方法にまとめています。リサイズ → PDF化の順で進めるのがおすすめです。

iPhoneの写真(HEIC)を使うとき

iPhoneで撮った写真はHEICという形式のことがあります。この形式は、そのままだとパソコンで開けないことがあります。

Allプラグインを入れていれば、IrfanViewはHEICも開けます。そのままPDFにできます。

もし開けない場合は、IrfanViewでHEICを開く・JPGに変換する方法を先にご覧ください。

【正直な話】IrfanViewではできないこと

便利ですが、万能ではありません。ここは他のソフトに任せたほうがいいという部分があります。

やりたいこと向いているソフト
画像をPDFにまとめるIrfanView(この記事)
文字を検索できるPDFにしたいNAPS2(日本語の文字認識に対応)
スキャナーから直接PDFにしたいNAPS2
できたPDFに書き込み・注釈を入れたいPDF-XChange Editor
PDF同士を結合・分割したいPDF-XChange Editor
IrfanViewで作ったPDFは「画像が貼られた紙」です
  • 見た目には文字が写っていても、PDFの中では「絵」として扱われます
  • だから文字を検索したり、コピーしたりはできません
  • あとから中身を探したい書類なら、最初からNAPS2を使うほうがいいです
  • 逆に「そのまま提出するだけ」なら、IrfanViewで十分です

よくある質問

Q. メニューに見当たりません

正しくは「オプション」→「マルチページ画像」です(「複数ページ」ではありません)。それでも無い場合はプラグインが入っていない可能性が高いです。Allプラグインの導入手順をご確認ください。

なお32bit版と64bit版でプラグインは別物です。IrfanView本体と同じほうのプラグインを入れる必要があります。

Q. アップロード型のWebサービスと、どちらがいいですか?

手軽さではWebサービスですが、領収書・契約書・身分証などをアップロードするのは避けたほうがいいと思っています。

IrfanViewならパソコンの中だけで完結し、どこにも送信されません。中身が人に見られて困るものほど、こちらを使ってください。

Q. 仕事で使っても大丈夫ですか?

IrfanViewは個人利用は無料ですが、商用利用にはライセンスの購入が必要です。会社の業務で使う場合はご注意ください。詳しくはセットアップガイドに書いています。

Q. できたPDFにパスワードをかけられますか?

PDF作成の画面にセキュリティの設定があります。ただし本格的に守りたいファイルなら、Picocryptのような暗号化ソフトを使うほうが確実です。

まとめ

画像をPDFにまとめるときのポイント
  • 場所は「オプション」→「マルチページ画像」→「PDF作成」
  • ファイル名は「01」「02」と桁をそろえる。順番の事故が防げます
  • 用紙サイズはA4にそろえる。初期設定のままだとページごとにバラバラです
  • 重いときは、PDFにする前にリサイズする
  • 文字を検索したいならNAPS2。提出するだけならIrfanViewで十分

IrfanViewは「画像を見るソフト」だと思われがちですが、プラグインを入れると、こういう仕事道具にもなります。

しかも起動が速く、パソコンの中だけで完結する。Webサービスを探して、広告を避けながらアップロードして……という手間を考えると、こちらのほうがずっと気楽です。

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