ブログの下書きを開いたはずなのに、気づけば通知をチェックしていた……そんな経験はありませんか?
WordやGoogleドキュメントの画面には、リボンメニュー・ツールバー・タスクバーの通知など、書くこと以外の情報がたくさん並んでいます。画面がにぎやかなほど、集中は削られていきます。
そこで試してみたのが、無料ソフトのFocusWriter(フォーカスライター)です。起動すると、画面いっぱいに紙と文字だけ。実際に使ってみて、たしかに集中できると感じました。

ただ、正直に書くと最初は操作にかなり迷いました。ボタンが見当たらない、保存のしかたが分からない、やめ方が分からない。この記事では、そのつまずきどころを先に全部つぶしておきます。
FocusWriterとは
FocusWriterは、カナダの開発者Graeme Gott氏が作っているオープンソースの「全画面で書くための文章ソフト」です。10年以上開発が続いている定番ソフトで、いまも更新されています。
| 最新版 | 1.9.1(2026年7月23日) |
| 価格 | 完全無料(広告なし・課金なし) |
| 対応OS | Windows・macOS・Linux |
| 日本語 | メニューも日本語で表示されます。日本語の入力も問題ありません |
| 保存形式 | 最初の設定はODT(Wordでも開ける形式)。テキスト(TXT)やRTFでも保存できます |
| ライセンス | GPL v3(オープンソース) |
★まず知っておきたい:メニューは「消えた」のではなく「隠れている」
ここを知っているかどうかで、使いやすさがまったく変わります。
起動すると、ボタンもメニューも何も見えません。私も最初「どこを押せばいいの?」と固まりました。でもこれは、集中のためにわざと隠しているだけです。
公式サイトにも「画面の端にマウスを動かすと出てくる、隠れる操作画面」と書かれています。知らないと、まず気づきません。

困ったときのキー操作・早見表
メニューを出さなくても、キーボードだけで済ませられます。これだけ覚えておけば迷いません。
| やりたいこと | キー |
|---|---|
| 保存する | Ctrl + S |
| 全画面をやめる(ふつうのウィンドウに戻す) | Esc(または F11) |
| ソフトを終わる | Ctrl + Q |
| いったん画面から隠す(最小化) | Ctrl + M |
| 新しく書き始める | Ctrl + N |
| ファイルを開く | Ctrl + O |
| 名前を付けて保存 | Ctrl + Shift + S |
いちばん大事なのは「Esc」です。全画面から抜けられないと焦りますが、Escを押せばふつうのウィンドウに戻ります。もう一度押すと全画面に戻ります。
ほかのキー操作は、「設定」→「設定…」の「ショートカット一覧」タブで全部確かめられます。


インストール
- 公式サイト(gottcode.org/focuswriter)を開き、Windows用のインストーラーをダウンロードする
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックして、画面の指示どおりに進める
- 起動すると、いきなり全画面の「紙」が表示されます。これで準備完了です
背景は最初、木目の机の上に白い紙が置いてあるような見た目です。これが意外と落ち着きます。
基本の使い方
① 書いて、保存する
あとはひたすら書くだけです。書いたらCtrl + Sで保存します。初めて保存するときは、保存場所とファイル名を聞かれます。
② 「前に書いた文章が残っている」のはなぜ?
次に起動したとき、前回書いていた文章がそのまま表示されていることに驚くかもしれません。私も「あれ、残ってる」と思いました。
これは前回開いていたファイルを、自動で開き直してくれる仕組みです。「設定…」の「一般」タブで「カーソル位置を記憶する」が最初からオンになっているので、続きからすぐ書き始められます。消えたわけでも、勝手にコピーされたわけでもないので安心してください。
新しく書きたいときはCtrl + Nで白紙を出します。
③ 背景や文字を変える(テーマ)
上のメニューの「設定」→「テーマ(T)…」で、背景の色や画像、文字の大きさ・色を変えられます。気分が上がる見た目にしておくと、開くのが楽しみになります。
④ 一日の目標を決める
「設定」→「設定…」を開くと、上に「一日の目標」というタブがあります。時間(何分書くか)か量で目標を決められ、画面の下の端に進み具合が出ます。
何日続けて達成したかも記録されるので、「今日も途切れさせたくない」という気持ちが続ける力になります。
⑤ 今書いている行だけを目立たせる(フォーカス)
さらに集中したいときは、「設定」→「フォーカスされた文字」から「一行フォーカス」「三行フォーカス」「段落フォーカス」を選べます。今書いているところ以外が薄くなるので、読み返したくなる気持ちを抑えて、前に進めます。
⚠ 正直に書いておきます
こんな場面に向いています
使ってみて思ったのは、「他のものが目に入らない」というのは、思っていた以上に効くということです。
- 仕事:報告書や企画書の下書き。まず中身だけ一気に書き出す
- 勉強:読んだ本のまとめ、試験の答案練習
- ブログやスタエフの台本:構成を気にせず、まず言いたいことを全部出す
- 日記:寝る前の数分、画面に向き合うだけ
「下書きはFocusWriterで一気に書いて、仕上げは使い慣れたソフトで」という役割分担がいちばん気持ちよく使えます。
似ているソフトとの違い
| ソフト | 得意なこと | こんな人向け |
|---|---|---|
| FocusWriter | 全画面で文字だけ。目標管理つき | ひとりで集中して書き切りたい |
| Notepad++ | 多機能なテキスト編集 | メモや設定ファイルも扱いたい |
| Googleドキュメント | クラウド保存・共同編集 | 人と一緒に文章を作りたい |
| Word | 表・画像・レイアウト | 見た目まで整えて仕上げたい |
よくある質問
Q. 日本語で使えますか?
使えます。メニューも日本語で表示されます。「ファイル」「保存」「終了」「全画面表示」「テーマ」「設定」など、迷わず読めます。日本語の入力も問題ありません。
ひとつだけ、「設定」メニューの中の「Application Language…」(表示言語を変える項目)だけは英語のままです。ふだん触る必要はないので気にしなくて大丈夫です。
Q. 全画面から抜けられません
Escキーを押してください。ふつうのウィンドウに戻ります。F11でも同じです。
Q. 保存しないまま閉じたらどうなりますか?
閉じるときに「変更を保存しますか?」と聞いてくれます。うっかり消える心配は少ないですが、こまめにCtrl + Sで保存するクセをつけておくと安心です。
Q. 書いた文章をWordで仕上げたいです
最初の設定のODT形式なら、そのままWordで開けます。ブログに貼るだけならテキスト形式で保存して、コピー&ペーストするのが早いです。
まとめ
最初の「ボタンがない!」さえ越えれば、他のものが何も映らない画面は、集中するには最適です。仕事や勉強の下書きに、ぜひ一度試してみてください。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
それではまた🐧


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