「最近、仕事で時間が足りない気がするけど、何にそんなに時間を使っているんだろう?」
そう感じたことはありませんか?1日8時間パソコンの前に座っているのに、気づいたら夕方になっている。でも、実際に何をしていたか振り返ると、あまり思い出せない……。
実は、多くの人がパソコン作業中の時間の使い方を「なんとなく」しか把握していません。「気合いで集中しよう」と思っても、根本的な問題(何に時間が取られているか)が見えていないと、改善のしようがありません。
そこでおすすめしたいのが、ActivityWatch(アクティビティウォッチ)です。インストールするだけで、あなたのPC使用状況を自動的に記録してくれる、完全無料のオープンソースツールです。

時間管理がうまくいかない本当の理由
時間管理で多くの人がやりがちなのが、「意識して記録する」方法です。タスク管理アプリやメモ帳に、今日やったことを書く方法ですね。
しかしこれには大きな問題があります。記録を忘れる、面倒になってやめてしまう、という点です。実際、意識的な記録を3日以上続けられる人は少数派です。
ActivityWatchは自動で記録してくれるので、あなたが何もしなくてOK。バックグラウンドで静かに動作し続け、どのアプリを何分使ったか、いつPCの前に座っていたかをすべて自動で記録します。
「記録する手間ゼロ」で、時間の使い方が丸見えになるのがActivityWatch最大の魅力です。
ActivityWatchとは?基本情報まとめ
ActivityWatchは、2016年から開発が続くオープンソースの時間追跡ツールです。GitHubには1万1千以上のスターが付いており、世界中のユーザーに使われています。一切の費用なく、広告もサブスクもなく利用できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バージョン | v0.13系(2026年時点) |
| 対応OS | Windows 10以降 / macOS 10.15以降 / Linux / Android |
| 価格 | 完全無料(オープンソース) |
| ライセンス | Mozilla Public License 2.0 |
| 開発元 | Erik Bjäreholt ほかコントリビューター |
| データ保存先 | ローカル(クラウド送信なし) |
| 公式サイト | activitywatch.net |
最大の特徴はデータがすべてあなたのPC内に保存されること。RescueTimeなどのクラウド型サービスと違い、個人の行動データが外部サーバーに送られません。プライバシーを気にする方にも安心して使えます。

ActivityWatchの主要機能5つ
① アプリ使用時間の自動記録
どのアプリケーションをどれだけ使ったかを自動で記録します。「Excel」「Chrome」「Slack」など、ウィンドウのタイトルまで記録されるので、「Chromeで何のサイトを見ていたか」まで把握できます。難しい設定は一切不要で、インストール直後から記録が始まります。
② AFK(席離れ)検知で「本当の作業時間」が分かる
マウスやキーボードの入力がない時間を「AFK(Away From Keyboard:席を外している)」として自動判定します。「PCの前にいるけど実際は作業していない時間」を正確に除外してくれるので、本当の集中時間が分かります。
「1日6時間作業した」ではなく「1日3時間しか本当に集中していなかった」という事実が分かるのは衝撃的です。
③ ブラウザ拡張機能でWebサイトの閲覧時間も記録
Chrome / Edge / Firefoxの拡張機能をインストールすると、どのウェブサイトを何分見ていたかも記録されます。「Chromeで作業していた」ではなく、「GitHubを30分、YouTubeを1時間」というレベルで把握できるようになります。
④ カテゴリ分類で「仕事 vs 娯楽」を可視化
記録したデータをカテゴリに分類できます。たとえば「プログラミング」「SNS」「動画視聴」などのカテゴリを自分で設定し、1日の作業をグループ化して確認できます。カテゴリはキーワードやURLパターンで自動振り分けされます。
⑤ タイムラインビューで過去の行動を振り返る
「昨日の午後2〜4時は何をしていたか」を時系列で確認できるタイムラインビューがあります。記憶があいまいな時間帯も、客観的な記録で振り返ることができます。

類似ツールとの比較:ActivityWatchが最もおすすめな理由
時間追跡ツールにはいくつかの選択肢があります。以下の比較表を見てください。
| ツール名 | 価格 | データ保存 | 自動記録 | ブラウザ追跡 | プライバシー |
|---|---|---|---|---|---|
| ActivityWatch | 完全無料 | ローカル | ✅ | ✅(拡張機能) | ◎ |
| RescueTime | 月〜(有料) | クラウド | ✅ | ✅ | △ |
| ManicTime | 無料あり(Pro有料) | ローカル | ✅ | ✅ | ○ |
| Toggl Track | 無料(機能制限) | クラウド | ❌(手動) | ❌(手動) | △ |
| Clockify | 無料(機能制限) | クラウド | ❌(手動) | ✅(有料) | △ |
完全無料・自動記録・ローカル保存の3つを同時に満たすのはActivityWatchだけです。RescueTimeは高機能ですが月1,500円以上かかり、ManicTimeの無料版は機能制限があります。Toggl TrackやClockifyは自動記録がなく、手動でタイマーを押す必要があります。
ActivityWatchのインストール方法(Windows)
インストールは非常に簡単です。難しい設定は一切ありません。
手順1:公式サイトからダウンロード
- ActivityWatch公式サイトのダウンロードページにアクセス
- 「Windows」ボタンをクリックしてインストーラー(.exe)をダウンロード
- ダウンロードした
.exeファイルをダブルクリック - 画面の指示に従ってインストール完了(数分で完了します)
手順2:起動してダッシュボードを開く
- スタートメニューから「ActivityWatch」を検索して起動
- 画面右下のタスクトレイ(時計の近く)にActivityWatchのアイコンが表示される
- ブラウザで
http://localhost:5600にアクセスするとダッシュボードが開く - これだけで記録が開始されます!
インストール後は何もしなくていいのが最大のポイント。放置するだけで記録が積み上がっていきます。
手順3:ブラウザ拡張機能のインストール(おすすめ)
- Chromeまたは Edgeの場合:Chromeウェブストアで「ActivityWatch Web Watcher」を検索してインストール
- Firefoxの場合:Firefox アドオンストアで同様に検索してインストール
- 拡張機能をインストール後、ブラウザを再起動すれば自動的にWebサイトの追跡が始まります
手順4:Windowsと一緒に自動起動する設定
- タスクトレイのActivityWatchアイコンを右クリック
- 「Autostart」をクリックしてチェックを入れる
- これでWindowsを起動するたびに自動でActivityWatchも起動します
ダッシュボードの使い方:データの見方
ActivityWatchのダッシュボードは、ブラウザで開くシンプルなWebインターフェースです。
- Activity → Window Watcher:今日(または指定した期間)使ったアプリの一覧と時間が円グラフで表示されます
- Browserタブ:ブラウザ拡張機能が記録したサイト別の使用時間が確認できます
- Timelineタブ:1日の行動を時系列で振り返ることができます。「午前中はWord中心、午後からずっとYouTube……」という自分の行動パターンが一目で分かります
- Summaryタブ:カテゴリ別の集計が表示されます
日付を変更すれば過去の記録も確認できます。「先週の月曜日に何をしていたか」を正確に振り返ることも可能です。
カテゴリの設定方法:「仕事時間」を正確に把握する
ActivityWatchをより活用するには、カテゴリを設定しましょう。
- ダッシュボードの上部メニューから「Settings」をクリック
- 「Categories」タブを開く
- 「+ New Rule」をクリックしてルールを追加
- たとえば以下のように設定します:
- URLに「youtube.com」を含む → カテゴリ:動画視聴
- URLに「twitter.com」「x.com」を含む → カテゴリ:SNS
- アプリ名が「Excel」「Word」を含む → カテゴリ:仕事
設定したカテゴリは「Summary」タブで集計されます。「今週、仕事に何時間使って、SNSに何時間使ったか」が数字で分かると、行動を改善するモチベーションが生まれます。
ActivityWatchで今日からできること
ActivityWatchを使い始めたら、まず1週間は記録を貯めるだけにしましょう。分析・改善は後でOKです。
- インストールして自動起動を設定する(最初の5分だけ)
- ブラウザ拡張機能も入れる(より詳細なデータのために)
- 1週間後にダッシュボードを確認する:「SNSに毎日2時間使っていた」など、客観的な事実が分かります
- カテゴリを設定して「仕事時間 vs 娯楽時間」を可視化する
- 翌週から改善を試みる:「SNSは1日30分まで」などルールを自分で決める
数字で見えるようになるだけで、人の行動は自然と変わっていきます。これがデータドリブンな自己改善の第一歩です。
注意点・デメリットも正直に伝えます
ActivityWatchは素晴らしいツールですが、いくつか注意点もあります。
- スマートフォンとの同期は非公式:AndroidアプリはありますがiOSはなく、スマホ使用時間との統合は今のところ難しいです
- データの可視化はやや地味:グラフは機能的ですが、Notionのようなおしゃれさはありません
- 英語UI:ダッシュボードは英語ですが、操作はシンプルなので英語が苦手でも問題ありません
- プライバシーに注意:複数人で同じPCを使う場合は、ウィンドウタイトルに個人情報が含まれる可能性があります
これらのデメリットを踏まえても、完全無料・自動記録・ローカル保存という強みは他に代えがたいものがあります。
まとめ:「時間が足りない」と感じたらまず現状把握から
ActivityWatchは、インストールするだけで自動的にPC使用時間を記録してくれる完全無料のオープンソースツールです。
- ✅ クラウドにデータを送らないのでプライバシーも安心
- ✅ アプリ・ウェブサイト両方の使用時間を自動記録
- ✅ 1週間分のデータで自分の行動パターンが客観的に分かる
- ✅ カテゴリ設定で「仕事 vs 娯楽」を可視化
- ✅ 完全無料・広告なし・サブスクなし
「時間が足りない」「集中できていない気がする」と感じている方は、ぜひActivityWatchをインストールして1週間試してみてください。客観的なデータが、行動改善の強力な武器になります。



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