「また仕事のことが気になって、眠れなかった…」——そんな夜、ありませんか?
私も何かと心配しやすい性格で、仕事のプロジェクト、町内会の行事、ちょっとした人間関係…頭の中でグルグルと考えてしまうことがよくあります。
でも振り返ってみると、本当にその通りになった心配事って、意外と少ないんですよね。そんな気づきをあらためて与えてくれた本が、枡野俊明さんの『心配事の9割は起こらない』です。

「心配事の9割は起こらない」とは
著者の枡野俊明さんは禅僧であり、多摩美術大学の名誉教授でもある方です。禅の思想をベースに、現代人が日々の悩みを手放すためのヒントをわかりやすく伝えてくれています。
この本の核心はタイトルそのもの——私たちが「こうなったらどうしよう」と頭の中で心配していることの9割は、実際には起こらないということ。難しい禅の言葉も丁寧に解説されていて、すらすらと読めます。
禅の言葉「莫妄想」——妄想しないこと
本の中で特に印象に残った言葉があります。
「莫妄想」(まくもうぞう)
心を縛るもの、心に住み着いて離れない妄想をしないこと
クヨクヨと思い悩むのは、まさにこの「妄想」の状態。まだ起きていないことを頭の中で繰り返し、自分でストレスを作り出してしまっているわけです。

私の体験談①:仕事の心配事はほぼ杞憂だった
仕事では、それなりに「どうしよう」と思う場面があります。
- 期日の決まった重要なプロジェクトを抱えているとき
- 途中で想定外のトラブルが起きたとき
- 関係者との調整がうまくいかないかもと感じたとき
そのたびに「間に合わなかったら」「失敗したら」と頭の中でぐるぐる考えてしまうのですが…後で振り返ると、ほとんどのケースは「なんとかなった」んですよね。
多少の修正や調整はあっても、最悪の事態になることはほとんどなかった。思い返せば、心配していた時間とエネルギーのほうが消耗していて、体調やストレスに影響が出ることもありました。それよりも、「今できること」に集中するほうがずっと建設的だったと実感しています。
私の体験談②:町内会の心配事も意外となんとかなる
仕事だけでなく、地域の町内会の活動でも同じような経験をしてきました。
「行事がうまくいくか」「参加者が集まらなかったら」「段取りが足りなかったら」——開催前はいつも少し不安になります。でも実際に当日を迎えると、それなりに進んでいくんです。参加者の方々が協力してくれたり、ハプニングがあっても誰かがフォローしてくれたり。
完璧ではないけれど、それなりに形になる。そういう経験が積み重なると、「そんなに心配しなくてもいいんだな」という感覚が少しずつ身についてきました。

悩むより「休む」か「動く」が楽になる
経験から気づいたのは、悩み続けることが一番しんどいということです。心配事があるとき、私の中では大きく2つの選択があります。
① 思い切って休む
頭がいっぱいになってきたら、いったん離れる。散歩に出る、ゆっくり眠る、好きな本を読む。「休む」というのはサボりではなく、脳と体をリセットする大事な行動です。翌朝に「なんであんなに悩んでたんだろう」と思えることが、何度もありました。
② とにかく行動する
逆に、動けるなら動いてしまう。考えすぎる前に一歩踏み出すと、案外スムーズに進んだり、悩んでいた問題が小さく見えたりします。「やってみたら意外と大丈夫だった」という体験の積み重ねが、心配癖を少しずつ和らげてくれます。
まとめ
心配事の9割は起こらない——これは単なる気休めの言葉ではなく、禅の教えと自分の経験の両方が教えてくれることだと感じています。
心配すること自体は悪くない。最悪のシナリオを想定しておくのは準備として大切です。でも、そこで止まって悩み続けるのは損。悩みすぎを感じたら、思い切って休むか、できる行動をひとつだけ起こしてみる——それだけで、気持ちがずいぶん楽になります。
禅の考え方をもっと知りたい方には、枡野俊明さんの『心配事の9割は起こらない』をぜひ手に取ってみてください。


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