Obsidian(オブシディアン)とは?無料メモアプリの使い方入門|Windows・Mac対応

パソコンでメモを取るとき、どんなアプリを使っていますか?

EvernoteやNotionなど色々ありますが、今回紹介するObsidian(オブシディアン)は「ノートとノートをつなぐ」という独特の発想が面白い、完全無料のメモアプリです。

Windows・Mac・Linux すべてで動き、データは自分のパソコンに保存されます。クラウドに情報を渡したくない方にも安心です。

こんな人にオススメ

  • メモがバラバラになってしまう
  • 読んだ本の内容をうまく整理したい
  • EvernoteやNotionの代替を探している
  • プライバシーを重視してローカル保存したい
ノートパソコンとメモ帳 - Obsidianのイメージ

Obsidianとは

Obsidianは2020年にリリースされた、ノートをリンクでつなぐメモアプリです。最大の特徴は [[ノート名]] という書き方でノート同士を自由につなげられること。つながりを「グラフビュー」という地図で見ることができ、世界中の読書家・研究者・知識労働者に使われています。

項目内容
価格無料(個人利用)
対応OSWindows・Mac・Linux・iOS・Android
データ保存ローカル(自分のPC)
ファイル形式Markdown(.md)

インストール方法

① 公式サイトにアクセス
obsidian.md を開き「Get Obsidian for free」をクリック

② OSを選んでダウンロード
Windows・Mac どちらも対応しています

③ インストールして起動
「新規Vaultを作成」→ 保存したいフォルダを選択するだけです

💡 Vault(保管庫)とは?
Obsidianのノートをまとめて保存するフォルダのこと。Dropbox・OneDrive・iCloud 内に作ると複数デバイスで共有できます。

日本語化の方法

初期設定は英語ですが、すぐ日本語にできます。

  1. 右下の ⚙️(設定)をクリック
  2. 「General」→「Language」を開く
  3. 「日本語」を選択して再起動

3つの主要機能:ノート・キャンバス・デイリーノートの違い

Obsidianには用途が異なる3つの主要機能があります。それぞれの使い分けを理解すると、グッと活用の幅が広がります。

機能向いている用途イメージ
ノート知識の蓄積・記録・書評デジタルノートブック
キャンバスアイデアの整理・マインドマップホワイトボード
デイリーノート日々の記録・日記・タスク管理日付つき日記帳

【機能①】ノートの使い方

Obsidianの基本はノートです。Ctrl+N(Mac:Cmd+N)で新規ノートを作成し、タイトルと本文を書いていきます。

Markdownの基本書き方

Obsidianはmarkdown形式でテキストを装飾します。難しく聞こえますが、よく使うのは以下の数パターンだけです。

書き方表示結果
# 見出し1大見出し
## 見出し2中見出し
**太字**太字
*斜体*斜体
- リスト箇条書き
- [ ] タスクチェックボックス
[[ノート名]]他のノートへのリンク
#タグ名タグ

読書ノートの作り方(実例)

読んだ本のノートを作るときは、以下のようなテンプレートを使うと整理しやすくなります。

## 書籍情報
- 著者:〇〇
- 出版社:〇〇
- 読了日:2024-01-01
- 評価:★★★★☆

## 要約・感想
(本の内容をひとことで)

## 印象に残ったフレーズ
- 「〇〇〇〇」(p.XX)

## アクションアイテム
- [ ] 〇〇を実践してみる

## 関連ノート
[[著者名]] [[関連テーマ]]

このテンプレートを毎回使うことで、どの本のノートも同じ形式でそろい、後から見返しやすくなります。テンプレート機能(後述)を使えば自動で呼び出せます。

タグの活用

ノート内に #読書 #ビジネス書 #未読 のようにタグをつけると、後からタグで絞り込み検索ができます。

左サイドバーの「タグ」一覧から一覧で確認でき、「#未読」タグをつけた本をまとめて管理するといった使い方も便利です。

ネットワーク接続 - Obsidianキャンバスのイメージ

【機能②】キャンバスの使い方

キャンバス(Canvas)はObsidian 1.1から追加された機能で、自由なホワイトボード上にノートやカードを配置して視覚的に整理できます。

キャンバスの作り方

  1. 左サイドバーの「+」ボタンをクリック
  2. 「新規キャンバス」を選択(または Ctrl+Shift+N 代替)
  3. キャンバス上をダブルクリックでカードを作成
  4. カードの端をドラッグして矢印で他のカードとつなぐ

キャンバスの便利な使い方

  • 読んだ本の関係図を作る:「影響力の武器」→「人を動かす」→「説得の心理学」のようにつないで俯瞰する
  • ブログ記事の構成を考える:見出しをカードにして並べ替えながら構成を検討する
  • プロジェクト管理:タスクカードを「未着手・進行中・完了」に分類して進捗を把握する

💡 ポイント:既存のノートをキャンバスにドラッグ&ドロップするだけで配置できます。ノートの中身も表示されるので、複数ノートを比較しながら見ることができます。

【機能③】デイリーノートの使い方

デイリーノートは、その日の日付が自動でタイトルになるノートです。毎日の記録・日記・タスク管理に使います。

デイリーノートの設定

  1. ⚙️(設定)→「コアプラグイン」を開く
  2. 「デイリーノート」をオンにする
  3. 設定画面で保存フォルダ・日付フォーマット・テンプレートを設定

設定したら、左サイドバーの📅(カレンダーアイコン)またはリボンの「Open today’s daily note」をクリックするだけで、今日の日付のノートが自動で作成されます。

デイリーノートのテンプレート例

## 今日の目標
- [ ] 

## 読書メモ
- 今日読んだ本:
- 印象に残ったこと:

## 今日のタスク
- [ ] 
- [ ] 

## 振り返り
(今日良かったこと・改善したいこと)

## メモ・気づき

このテンプレートを毎日自動で呼び出すように設定しておくと、開くだけで書き始められます。

Calendarプラグインとの組み合わせ

コミュニティプラグインの「Calendar」を追加すると、サイドバーにカレンダーが表示され、過去のデイリーノートへカレンダーのマスをクリックするだけでジャンプできます。日記・継続記録にとても便利です。

ケーブル接続 - ノートのリンクイメージ

リンク設定のおすすめ

Obsidianの真髄は「ノートをリンクでつなぐ」ことです。リンクをうまく使うためのおすすめ設定を紹介します。

① 内部リンクの形式を「Wikiリンク」にする

⚙️(設定)→「ファイルとリンク」→「内部リンクの使用」を「Wikiリンク」に設定します。

これにより [[ノート名]] という書き方でリンクできます。MarkdownリンクよりもObsidianらしくシンプルに書けるのでおすすめです。

② バックリンクパネルを活用する

あるノートを開いたとき、右サイドバーに「バックリンク」パネルが表示されます。これは「このノートにリンクしている他のノート一覧」です。

たとえば「[[影響力の武器]]」ノートを開くと、その本を参照しているすべての読書ノートや記事メモが一覧で見えます。後から「あのアイデア、どこで読んだっけ?」を探すのに非常に役立ちます。

③「リンクされていないメンション」を使う

バックリンクパネルには「リンクされていないメンション」という項目もあります。これは、[[]] でリンクを張っていないのに、ノート名と同じ文字列が書かれている箇所を検出してくれる機能です。

「あ、ここもリンクしておけばよかった」という見落としを防げます。「リンクに変換」ボタンで一発でリンクに変換できます。

④ 新規リンクのファイルを自動作成する設定

⚙️(設定)→「ファイルとリンク」→「存在しないファイルへのリンクを作成」をオンにします。

この設定をオンにすると、[[まだ作っていないノート名]] と書いておくだけで、後からそのノートを作ったとき自動でリンクがつながります。「とりあえずリンクだけ書いておいて、後で詳しく書く」という使い方ができて便利です。

⑤ グラフビューでリンクの全体像を確認する

左サイドバーの「グラフビュー」を開くと、ノート同士のつながりが図で見えます。リンクが多いノートほど大きく表示され、「自分の知識の中心テーマ」が視覚的にわかります。

ノートが50個、100個と増えてきたときのグラフビューは壮観です。読書量が増えるほど知識の地図が広がっていく感覚がモチベーションにもなります。

読書ノートとの相性が抜群

Obsidianは特に読書好きの方に強くおすすめできます。

  • 読んだ本ごとにノートを作り、感想・引用をまとめる
  • 「著者・ジャンル・評価」をテンプレートで統一する
  • 「この本とあの本は同じテーマ」をリンクでつなぐ
  • キャンバスで読んだ本の関係図を作る
  • デイリーノートにその日読んだページ数・感想を記録する
  • グラフビューで自分の読書傾向を俯瞰する

書評ブログの下書きをObsidianで書いておき、まとまったらWordPressに貼り付けるという流れも相性抜群です。

実際に使ってみての感想

良いところ ✅

  • 起動が速くてサクサク動く
  • データが手元に残る安心感
  • プラグインで自分好みに拡張できる
  • 他アプリへ乗り換えてもMarkdownファイルがそのまま使える
  • ノート・キャンバス・デイリーノートで用途に合わせて使い分けられる

気になるところ ⚠️

  • 最初はMarkdownの書き方に少し慣れが必要
  • スマホとの同期は標準では無料でできない(iCloud・Dropboxで代用可)
  • NotionのようなオシャレなUIではない

まとめ

Obsidianはメモを「書く」だけでなく「つなぐ」「広げる」「毎日続ける」ことができる無料アプリです。

機能使いどころ
ノート知識の蓄積・書評・アイデアメモ
キャンバスアイデア整理・本の関係図・記事構成
デイリーノート日々の記録・読書ログ・タスク管理
リンク・バックリンク知識をつなぐ・後から見つける

まずはノートを10個作ることから始めてみてください。リンクでつながり始めたとき、Obsidianの本当の面白さがわかってきます。

ありがとうございます

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