その作業/プロジェクトにゆとり(Slack)はありますか?
実際に仕事をしていますと、忙しく働いていることが正しいみたいな雰囲気はよくあります。
本書によればそれは悪い例であって、戦略的に「ゆとり」があることを推奨されています。
合理化/効率化が進行中の現代において、私達の作業/仕事についても見直ししませんか。
はじめに
本書は、ソフトウェア開発関連の「ピープルウェア」、「デッドライン」で知られるトム・デマルコ氏の書籍です。
副題「誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解」にありますように、プロジェクト管理について書かれた本になります。
本書の狙いは、効率を求めすぎることの弊害と、ゆとりを取り入れるメリットについて知ってもらうことにあります。
効率化や生産性にとやかく言われている中で、ゆとりについて見直すきっけにしませんか
本書の概要
心の中では、ゆとりが欲しいと思いながら仕事をしていたので、すごく腑に落ちました。休日に疲れているのは、頑張り過ぎなのかもしれません。
著者
著者のトム・デマルコ氏は、ソフトウェア開発・プロジェクトの書籍を何冊も出されている方です。
著者は、ニューヨークとロンドンに拠点を置くコンサルティング会社アトランティック・システムズ・ギルド社の会長です。
この業界の経験豊富な方ですね。
コンサルタント業務の経験があり、マイクロソフト、アップル、HP、IBMという有名企業と業務されていたようです。すごい!
本書の内容
本書の内容を簡潔に書くと
一方で、本書に関するデメリットとメリットを書くと以下の通り。
デメリット
自分にとってはすごく勉強になった本なのですが、すべての人に当てはまるかについては疑問が残ります。
メリット
本書を読むことのメリットとしては、
企業によってはゆとりは削られる傾向にあること
ゆとりの効用は何か(反対にゆとりが無いとどうなるか)
を知ることが出来て参考になりました。
考察
ゆとりについて提唱している面白くて、なおかつ興味深い本です。
適度なゆとりは、変化や学習、拡散的思考を促して新しい発見につながることがわかりました。
ただし、実際に活用したり、取り扱うのは難しさを感じます。
私の経験、自分の身を考える
自分は会社員でサラリーマンしてますが、私の会社でも効率化の影響で、ゆとりはどんどん無くなっていっています。
残業や休日出勤もありますし、より速く、より良いものという話ではあります。
そんな状態なので、新しい取り組み、学習、変化ということがますます難しくなってしまい、未来の投資ができなくなっています。
本書ではそのデメリットについて述べられており、ゆとりが無いのでその反対になっています。
そもそも体調が良くないといい仕事は出来ませんからね。
この本を読んで少しでも考え直すきっかけになればと思いました。
また、私の経験からゆとりのメリットを挙げてみると。
せっかくだから、楽しく仕事したいですよね!
現実的な行動
私達の行動にどう活かすかという点においては難しいところはあります。
なかなか現実的にはすぐに自分の生活や行動に取り入れることは難しいですが、自分の範囲の中で考えて見るところからでいいと思います。
予定を詰め込みすぎないようにしたり、あえて余裕や予備をもっておくことの方が、心の余裕にもなるし、メリットがあることを知っておきたいですね。
身近なところでは、旅行に行くときは時間に余裕を持って行動したいものですね。
面白い法則
ところで、本書にあります法則が面白かったのでマインドマップで残しておきます。
こういうことが行われていないか、よくよく見直したほうが良いでしょうね
少しでも私達の行動に取り入れていきたいものです。
まとめ
最近、休日の始まりで疲れを感じていて、働きすぎなのかなと反省しているところです。
仕事で売上を上げるために、急げ急げと急かしたり、プレッシャーを与えたり、残業は増やしたり、自分の会社では当たり前に行われています。
それについて、疑問を持っているので、それに関連する本書を手にとって読んでみました。
海外の書籍ではありますが、似通ったことが起きていることを知り、大変勉強になりました。
私と似たような境遇の方にとっては有益な本になります。
気になる方はぜひ、本書を手にとって読んでみてください。
以下に本のリンクを貼っておきます。
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また、YouTubeをみているとホワイトスペースという概念があることを知りました。それに近い考え方ですね
本を読んで記事を書いてみました
それではまた🐧
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