他人と同じように行動してしまう原理(社会的証明の原理)はご存知でしょうか。
みなさん、こんにちは! Nくまです。
今回は、ロルフ・ドベリ氏の書籍 “Think right” から
社会的証明のワナについて書いています。
このような原理を知ることで、自分が思考のワナに陥らないように気をつけましょう!
本書は、私達が偏った先入観で物事を見てしまうケースをいくつも取り上げられています。
様々な思考のツールボックスになっておりますので、気になる方は本書を読んでみてください。
Think right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法 [ ロルフ・ドベリ ]
こんな人にオススメ(私)
- 無意識に他人と行動を合わせて失敗しがちな方
- 心理学や思考の落とし穴に興味のある方
私のように心理学に興味がある方や、自分の行動を見つめ直したい、また人に騙されやすい人にオススメです。
自分の行動を見つめ直して、いま、この思考パターンにハマっていないか、自分を見つめ直すようにしましょう。
もしかすると、同じ思考パターンに陥っているかもしれません。
ビフォー
他人と同じ行動をしてしまう、このような特性について全く知りませんでした。
そういえば、そんなこともあるのかな、という感じです。
本書を読んで大変参考になりました。
本書での気付き:社会的証明のワナ
知らず知らずのうちに、他人と同じ行動をしてしまうことがあることですよね。
本書では以下のように述べられています。
「社会的証明のワナ」とは、「他の人と同じように行動するのが正しい」と思ってしまう傾向
大勢の人が空を見上げたら、きっとあなたも空を見る
ファッションの流行、宗教やダイエットなどあらゆるジャンルに見られるものである。
“Think right” ロフル・ドベリ著
様々なケースが取り上げられていましたが、私も経験があったので納得です。
- 誰かが振り向いたら、同じく振り向いてしまう。
- みんなが列をなして買っていたら、自分も並んで買ってしまう(バンドワゴン効果と呼ばれていますね)
- みんなが拍手をしたら、自分も拍手する。
- 打合せでみんな同意しているから、自分も同意しておく。
本書では、遺伝子的にも、そのような行動が生存のために有利であったとされています。
サバンナで誰かが急に走り出したら、自分も合わせて走り出したほうが、生存する確率が高いとのこと。
たしかに、我々は生存した祖先の遺伝子を受け継いているので、そういうところが残っているのでしょうね。
いまのような人間社会で、それがどこまで役立っているのか、はたまた疑問ではありますが。
大多数の意見は正しいとは限らない
当然といえばそうなのかもしれませんが、大多数の意見が常に正しいとは限りません。
めちゃくちゃ頭がいい、真実を知っている人を常に真似ているわけではないですからね・・・
そういう危険性を知っておくことも大事なことですね。
別の視点から。
「マネーの公理」(マックス・ギュンター)は投機に関する書籍になります。
こちらに「大多数の意見は無視しろ。それはおそらく間違っている」
と刺激的な言葉があります。
たしかに、大多数の意見に対して納得してしまうことが多いですが、
そういう傾向を人間は持っていることを知っておくだけでも違うと思うんですよね。
たとえば学生のとき、なにか決めるときは多数決で決めることは幾度とありました。
あまり疑問に思いませんでしたが、なぜか多数決が正しいとして物事を進めてしまってました。
まとめ
大多数が同じ行動をしてしまう不思議について納得させられる内容が書かれてあったので、ついつい記事を作成してしましいました。
そのように人は遺伝子的にプログラムされているんですね。
また、この社会的証明のワナにあるように、みんながやっているから、それに合わせてしまいがちですが、それが間違っているときもあると、知っておきたいですね。
なかなか、気づくのは難しいですが、その思考の落とし穴にハマっていないか、自分を見つめ直すことで
失敗を減らしていきたいですね。せめて、致命的な失敗は避けていきたいところです。
すごく頭がいい人を真似ているわけではないですからね・・・
大多数が正しいことをしていれば、大多数が成功してそうですが、実際、資産家は少数ですし(富派生分布ではなく、べき分布する)・・・これが実際の世の中なんでしょうね。
本書では様々な思考のツールボックスになっておりますので、気になる方は読んでみてください。
こちらは別の分野ですが投機の良書になります。
他にも思考のワナがあるみたいですね。
似たような思考のワナについて関連記事はこちらです。
それではまた🐧
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