みなさん、こんにちは
「心に響く呻吟語」(呂新吾)を読んで、他にもいくつか面白い言葉があるので引用させていただきます。
この記事のポイント
- 中国古典や呻吟吾に触れたい方向け
- 金銭が重要ではなく道徳の重要性が分かります。
金銭も大事ですが、それだけではないと説かれています。
ちなみに呻吟語についてです。
呻吟とは、病気で苦しんでいるときなどに絞り出る「うめき声」である。
著者である呂新吾が自らの人生、生き方に呻吟しながら、かきあげた名著である。
とあります。
著者の呂新吾という方は、
中国、明の時代の官僚、政治家、思想家で 1536年生、1618年没。 日本でいうと戦国時代あたりです。
昔の書物ですが、今にも通じるところがあることに驚きです。
人間の質は徳で決まる
呻吟語の中での、人間の質は徳で決まるの一節では
人格者であるほど、道徳を重んじる。
(心に響く呻吟語より 呂新吾著 祐木亜子訳)
中位の者は、功名を重んじる。
身分の低いものは、読み書きを重んじる。
卑しい者は、金銭を重んじる。
(「人格者は名声など望まない」とも言っている)
とあります。
金銭を重んじるが一番最後に来ていることが印象的でした。つまり、人格者から一番遠い場所にあるということでしょうか。たしかに、金銭だけではないですから。
人の生き方、人生について考えさせられる一節です。
自分のことを振り返ると
最近は、お金(金銭)を重んじる風潮なのでしょうか
仕事をやっていても売上のために○○をここまでにやりましょう〜
という話が良く出たりしますが、
本当に売上が第一でいいのか、心の中では疑問を感じるところはあります。
(ライバル会社がいると焦ってしまうこともあるのかもしれませんが)
それ以前に優先するのもはないのか気になってしまいます。
また、ある人は功名といいますか、現在の地位を守ろうとか、
自分に不利なことは隠したりとかしてしまう傾向を感じてしまいます。
そういう方々は実際に仕事場で見かけることがあります。人間は学ばないといけませんね。
呂新吾は
とも言っていますし
地位や出世に囚われすぎても良くないのでしょうね。
道徳を重んじること
その一方で道徳を重んじるということは実際少なく感じます。
仕事でも薄々そういうことを気にしながら仕事をしているのかもしれませんが
それが第一に上がることは少ないですね。
学校教育でも試験の点数重視などになっていると思います。
自分の場合、学校で道徳の授業ありましたけど
あまりためになってる気がしないです。
社会人になって、昔の古典の文章に触れたほうがすごく勉強になりました。
あまりにもお金(金銭)のことを重視するような人や方針であれば、
卑しい者と考えるようにしましょう。
そうすると私の経験上、俯瞰的になって、案外と気が楽になります。
また、安岡正篤先生の書物を読んでいますと、「陰」と「陽」の話しがあります。世の中のことは、「陰」と「陽」で構成されており、活動、発達、分化の働きが陽、分化に対して統一する含蓄の働きが「陰」になります。たとえば、男性は陽、女性は陰になります。科学的にも男性は遺伝子の運び屋で本体は女性とテレビで言ってましたが、考えが一致してきている気がします。
そのうち、お金(金銭)は陽になりまして、樹木に例えると本体ではなく枝葉末節のことあります。これそのものが本体では無いんですね。そこに囚われすぎることも問題になるということです。
まとめ
呻吟語の一節を紹介させていただきました。
金銭よりも道徳を重視することを説かれています。
なかなかこういう人格者になるのは難しいですし、実際、数字として分かりやすい金銭が重視されがちではありますが、そういう境地に到ることで、一段と成長できるのかもしれませんね。
こういう言葉を思い出して自分の糧にしていきたいと思います。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
それではまた🐧
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