真の教養は自己成長につながるものでないと意味がない

中国古典と教養 読書

真の教養は、自己成長につながるものでないと意味がありませんよね。

みなさん、こんにちは!

Nくまです。

今回は岩波文庫、ヒルティの幸福論(第二部)の「教養とは何か」から真の教養について考えてみます。

この記事のポイント

真の教養って何?

  • 人格を健全にかつ精神的に豊かにするもの
    • 可能なかぎり最上のものへ発展させてくれるもの
    • 逆にそうではないものは真の教養ではない。
    • 学ぶことが大事(専門知識とは別もの)

こんな方にオススメ

  • 教養について興味のある方
  • 自己成長について考え直したい方

本書からの気付き

私の場合、教養という観点であまり真剣に考えていませんでした。

本書によりますと、専門知識とは別の、一般教養の話となります。

また、真の教養は各人の人格を健全にしたり、精神的に豊かにしてくれるものと言及されております。

これは儒教の荀子に通じるところがありますね。

我々は生まれた後はなまの状態なため、肉体や精神を高めてくれるもの、教養が不可欠

と述べられています。

つまり、荀子の思想:人は放っておくと良くない方向に行くので、後天的な教育が大事という考え

に通じるところがありますね。

また、勉強することは大変素晴らしいですが、

それが自分たちの自己成長や、精神的に豊かにしてくれるものなのか、見つめ直すことが必要でしょうね。

私の場合で考えますと

  • スキル、知識:学校の勉強(数学)やプログラミングの勉強 
  • 教養:本書のような古典や精神的な読み物
  • 小説、物語

は全く別物ですね。

私の学生時代を振り返りますと、学校で習う学科には真の教養って少なかったですね。

授業というより、先生が話す雑談、両親のお話、実生活の経験や、自分から本を読んで得たという部分が多いですね。

そういう観点から、もっと教養が得られるようなこと、それに関する本を読んでもいいでしょうし、

最近ですと、YouTube やポッドキャストもありますし、真の教養を得られるような行動をしていきたいですね。

個人的には佳書、良書と呼ばれるものはなるべく目を通していきたいものです。

書籍

偽の教養や、不十分な教養の目印

一方で、本書には教養が無いことを示すしるしがあるそうで、以下に一部を紹介しますと

  1. 贅沢な生活
  2. 本を持っているものの飾られているだけ、読んでいない。あるいは小説のみ(ここでいう小説はあくまで娯楽のものを示してそう。いろんな小説あるので一概には言えない)
  3. 騒々しい、慎みのない態度、落ち着きのない行動

が挙げられておりました。

これから自分の行動の戒めにしたいですね。

たまに贅沢をしたくなることありますし

本を買っても読まないこともありますし

反省点が何点かあります。

また、やることが増えてくると落ち着きが無くなってきたりしますし、気をつけていきたいものです。

行動への反映:ToDo

まずは、上に記載させていただいた、教養が無いしるし、これに当てはまらないようにしていきたいですね。

本書によりますと、教養に必要なものは、優れた書物の多読と、勤労であると述べられております。

我々は日々学ばないといけないですね。

自己成長につながるもの、精神的な読み物、こういうものも定期的に見返していきたいものです。

世の中の古典には、こういうものが多いと思います。

また、毎日、何らかの仕事や勉強、家事に取り組んでいきたいですね。

一方、ヒルティが論語の一節を引用していたので面白かったのですが、

最上級の人はしばらく学んで賢くなり

二流の人は賢くなるが、長く学ばねばならず

三流の人は愚にとどまり、学ぶのは ー ただ言葉のみである。

「論語」李子第十六

この中でいう、最上であれば良いですが、

そうじゃなくても、学ぶことによって二流の状態にはなれるという考えです。

生まれ持った素質や遺伝的なものもあるはずですが、学ぶことによって少しでも自分自身を良くしていきたいですね。

三流の、言葉だけ勉強して知るってのも、なんだか悲しい気がしてしまいます。

どうせなら、新しいことを知っていきたいですね。

まとめ

ヒルティの真の教養から、いくつか学ばせていただきまして、自分の考えることを記述してみました。

教養とは人を成長させるものではなくてはいけません。

似たような考え方として、儒教の荀子の考えが近いですね。

古今東西で近しい考えになるのですね。

すぐれた書籍を多読できるような習慣はそうですが

それ以外にも、アウトプットや自分の頭で考えて実践していく実行力が必要と感じました。

簡単なメモ書きからでもいいので、そういう行動を心がけていきたいですね。

詳しい内容にご興味のある方は本書を手にとって見てくださいね。

ヒルティの関連記事はこちら

読んでいただきましてありがとうございました。

それではまた🐧

コメント

タイトルとURLをコピーしました