書評「限りある時間の使い方」時間を支配するという幻想

書評:限りある時間の使い方 読書
書評:限りある時間の使い方

やりたいこと、すべてをこなそうとしていませんか?

人生は4000週間、できることも有限であることを認識すべきかもしれません。

自分の人生で「取り組むべきこと」を見つめ直しませんか。

この記事を読んで分かること
  • 書籍「限りある時間の使い方」(オリバー・バークマン氏)の概要と特徴

はじめに

みなさん、こんにちは!

Nくまです。

今回は、オリバー・バークマン氏の「限りある時間の使い方」(FOUR THOUSAND WEEKS – Time Management for Mortals )というタイトルの本を読ませてもらったので、感想・書評を書かせてもらいます。

人生って4000週間ってことはご存知でしたでしょうか。

自分はそういう認識ではありませんでした(もっとあると思ってた・・・楽天家なのかな)

長いのか短いのかは人それぞれでしょうけど

自分が限りある人生で何に取り組むのか、考え直すキッカケになります。

何を優先したいのか、極端な話、もっと残業の少ない職場に転職しようかと思ったくらいです。

読書はためになる

本書は、こんな人にオススメ
  • 時間が足りない・時間に追われていると感じる方
    • 時間がかかることにイライラするようになったら本書を読んだほうが良い
  • 時間を有効に使うことを考え直したい方

この本を読むメリット
  • 生産性の罠、タイムマネジメントの限界を知る
  • 時間に追われがちな現代を再認識
    • 豊かな人生を送るためのコツを知る

Nくま
Nくま

自分の生活を振り返っても、仕事や家事に追われる毎日。すべてをこなすことができないと知るだけでも心が軽くなります。

読書っていいですね😃

本書の概要

黄色い花

本書の概要としては、時間管理について現代の生活を見つめ直す内容になっています。

現代の生活ではタイムマネジメント、生産性、効率化といったことが当たり前になっています。

その一方で本書では不安感や時間に追われる感覚について問題視しています。

現代を生きる我々にとってあるあるの内容です。

本書の概要
  • 時間をできるだけ有効に使うことを考える
  • 時間が足りない感覚
    • 産業革命で時計(時間給)が導入
    • 生産性、効率化の罠
    • やりたいこと、すべてをこなすことは無理であること
  • その中で我々ができることとは
    • 今この瞬間にあることに気づくこと
    • 自分の限界を知ること

Nくま
Nくま

本書はタイムマネジメントの本では無いため、ご注意ください

著者

著者のオリバー・バークマン氏は、イギリスの全国紙ガーディアンの記者として、外国人記者クラブの若手ジャーナリスト賞などを受賞した気鋭のライターさんです。

心理学に関する人気コラムを執筆されているようですね。

本書も、コラムを読んでいるようなときがあります。

本書の内容

読書

本書の簡単な内容と、本書のデメリット・メリットを書いてみます。

まず、本書の簡単な内容には上にも書きましたが

本書のテーマ
  • 時間に関する現実を直視
  • 幻想を手放す

この2点が大きなテーマになっています。

時間には限りがあるという事実を直視し

なんでもかんでもやりぬくこと、できなかったことに意識するのはやめましょうというお話です。

デメリット

本書のデメリット
  • 書かれている内容が少々難解
    • 時間という概念の難しさがある
    • 内容が少々難しい…
  • 言わんとしている内容が複雑でボンヤリと感じるときがある
  • 人によっては当然と思われる内容ではある

自分の場合、順番に読み進めていたのですが、疲れていたのか理解するのが難しい箇所がありました。

一方で、エッセンシャル思考の考え方も出来るかと思います。

パレートの法則によると、本当に重要な仕事は2割ほどになる

つまり、本書の中で一部分、2割ほど理解できれば十分という考えもありですね!

私のように読むのが辛い人にとっても効果的です。

メリット

本書のメリットを挙げてみます。

本書のメリット
  • 時間に追われている感覚について知る
    • 自分だけではなく、世の中のいろいろな人に当てはまる
  • あれも、これもやりたいという自分の欲求について終止符を打つ
    • 出来ることの限界を知る
    • 取り組むことを絞り込む
    • ストレスが減る

自分にとって読んでよかったのは、時間効率・生産性というのは罠であるということ。

経済社会に生活も侵されているという感覚があります。

休暇も意義あるものにしないと、というプレッシャーは違和感を感じます。

一方で、自分の限界を知ることは大切ですね。

その中で自分が何に取り組むべきか、よく考えることができます。

自分が本当に死ぬまでにやりたいこと

見つめ直すことができておすすめです。

感想・考察

勉強すること

この本を読んだ感想を書いてみます。

限りある時間の使い方の感想・考察

本書に関する感想・考察

自分の経験から考える

自分の経験からも当てはまるるところが大いにあり、参考になるところがあります。

仕事や家事に追われて時間が足りないとか、こなす仕事が多くて残業などで疲れてしまったりブログを書く時間が無いとか、効率的にこなそうとしてばかりで終わりのない戦いになってました。

人一人が出来ることに限りはありますし、やりたいことや、やるべき仕事や家事に終わりはないので、出来る範囲でこなしていくしかないのでしょうね。

無理をし過ぎなのかもしれません。

休日はぐったりと疲れ気味ですし、時間を気にする毎日。

そういうことにも嫌気が差してしまいます。

もっと、時間に縛られない仕事がいいなと思う反面、時計・時間管理の代償を大いに感じてしまいます。

時間には限りがある、出来ることには限界があることを認識すべきなことを感じます。

似たような話題は古典にも出てきます。

「光陰矢のごとし」

少年老い易く、学なり難し

一寸の光陰軽んずべからず

なぜか私の部屋に飾っています有名な言葉ですが、時間はあっという間に過ぎ去ってしまうもの。

私は40代ですが、人生を振り返ってもあっという間だったという感覚は少なからずあります。

実際はいろいろな出来事があるはずなんですがね。

少年の頃気にはあまり気づかなかった、年齢を重ねることでこの言葉の重みを感じてしまいます。

また、儒教や禅の考えに通じるところが大いにあります。

  • 今この瞬間に集中する
  • 一日一日が一大事

時間について先人たちが考えてきたことと似ています。

いま、この瞬間に集中する、いまここにあること、禅の考えが個人的に好きです。

瞑想やマインドフルネスで自分や時間を見つめ直したいものです。

今後に活かすこと

本書を通じて、以下のことに気をつけていきます。

今後、気をつける行動
  • 自分を顧みて選択すること
  • やりたいことの全ては不可能と認識すること

本当にやりたいことを選ぶこと

優先度中からは思い切って切り捨てること

そういうことが大事なのでしょうね。

Nくま
Nくま

本当にやりたいこと、優先度MAXのものを選別していきませんか

また、やれることに限界があると知るだけで気が楽になって、ストレスが減りました。

忘れてしまいがちですが、そういう時間に関するストレスは大きいということなので、気をつけてきたいものです。

まとめ

今回は、「限りある時間の使い方」(人生4000週間)について書評・感想を書かせていただきました。

実際に気を抜くと時間に追われている生活になってしまいます。

時間がかかることにイライラしてしまったりしてしまうもの。

そのため、時間はかかるものであり、やれることには限界があると再認識した方が精神衛生上にも良さそうです。

現代では情報も多く、遊びや誘惑も多くて気が散ってしまうことも気をつけるべきことです。

また、この本を読むだけではなく、実際の我々の生活に応用させていきたいものです。

例えば、できなかったものより、できたことを意識することは取り入れていきたいと思いました。

効率化に追われるだけではなく、もっと自分らしい人生を送るために

興味がある方はぜひ本書を手にとって読んでみてください。

関連記事

同じく時間効率化に関して提言している本についてです。

また、本書の考えはエッセンシャル思考に通じるところがあります。

それではまた🐧

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