この記事のポイント
- 反省の重要性が分かる
- 中国の古典でも反省、自反について書かれています。
- 折りに触れ自省することが大切
自分のことを棚に上げて、他人のせいばかりしてはいけないということですね。
日々、反省するようにして自己成長につなげましょう。
自反:自らに反かえる
安岡正篤が知名と立命という書籍の中で
論語や孟子の精神として
「自反:自らに反る」
ことが挙げられています。
君子は自ら反る<自反> 自らに反る、自分で自分に反るーということは「論語」「孟子」の根本精神といってよい。人間が外にばかり目を奪われ、心を奪われてしまって、自分というもの、内面生活というものを見失いがちであることは、現代の最も深刻な問題の一つである。
知命と立命 安岡正篤
たしかに、自分の内面生活は見失いがちであるのは言うまでもありません。
また、自分自身に至らないところは無かったのか、次はこうしてみようとか反省が無いと次に活かしたりとか、成長は望めないことは、自分の実体験からもうなずけます。
また、この書籍では論語の「克己復礼」についても触れられています。
すなわち己に克って礼に復る
自分自身を反省し省いていく、そういうことによって向上心が生まれる。礼、全体の調和が生まれると言われています。そういう言葉とも通じるところがあるのですね。
ちょっと難しい漢字ですが、覚えておきたい言葉です。
自分を振り返ると
自分について振り返ると、仕事や家庭でも何か失敗があったら、人のせいにしがちです。特に他の人や組織を原因にしがちです。
とはいえ、こちらの書籍を拝読してから、たとえば自分が選んだ会社や仕事なので、自分にまったく無関係では無いなと考えることが出来ます。家庭についても自分に全く選択は無かったのかというとそういうわけではないですし。
もっと想像力を働かせて、事前に失敗に気づけなかったかとか、なにか出来なかったのか、反省することもあります。そうやって次に活かすことが出来たらいいなと思うのですが、ときには感情的になりすぎて、うまく考えがまとまらないときもありますね。
もっと落ち着いて行動できるようになりたいです。
自らの行動を省みる習慣をつける
最近、読んでいます呻吟語にも
学ぶ者に大事なことは、何事につけても自らを省みることである。そして、決して他人に責任を押し付けてはならない。
他人のやることなすことが自分の意に沿わないと思うのは、もともと自分に相手を受け入れるだけの度量がないからである。
逆に、自分のやることなすことを他人が受け入れてくれないのは、もともと自分に相手を納得させるだけの能力がないからである。
このように折りに触れて自省する習慣をつければ、才能も人格も磨かれないはずがない。
心に響く呻吟語 呂新吾著 祐木亜子訳
自分のことを棚に上げて、他人のせいばかりしてはいけないということですね。
また、やはり、折りに触れて反省、自省する習慣がいいとのことです。
その場ですぐに反省というのは難しいかもしれません。時間が多少過ぎても、折を見て自分を見つめ直す習慣を身に着けたいものですね。
一方でいろいろな人に接してみて、素直な気持ちも必要と考えています。
他の人からためになるアドバイスを受けたり、ありがたい言葉を受け取っても、理解・納得して行動に移すのは難しいもの。 まずは、素直な気持ちでやってみることが大切です。 素直じゃない方にはアドバイスする気持ちが薄れてしまうので、結局その人にもメリットが無くなってしまいます。何事もバランスは大切ですが、素直な気持ちを忘れないようにしたいものです。
また、安岡先生は省の文字は省みるだけはなく、省くの意味もあると言われています。
長い人生には無駄なこと、どうでもいいこともいっぱいあります。
そういう、無駄なこと、どうでもいいことを減らしていく、無くしていくことも、生活を向上させるためには必要になってくるとのことです。
振り返ってみると、テレビの面白くない番組を見ている時間や、なんとなく見ているネットサーフィン、News Dietでも指摘されてますがニュースを読むこと、などなど、無駄なことはいっぱいあります。そういうものを見極めて、勇気をもって省いていくことも大切なことなんでしょうね(最近はテレビやYahooニュースをなるべく見ないように気をつけています)
まとめ
私が安岡先生の書籍に触れた最初のころに知った言葉
「自反ー自らに反る」
について紹介させていただきました。
こういう、反省できる習慣の人が日々成長できるのでしょうね。
自分の日々の生活についても気をつけていきたいものです。
ここまで読んでいただきましてありがとうございました。
それではまた🐧
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