この記事は「もし部下が発達障害だったら」というタイトルの本の紹介になります。
もし、あなたが上司で、あなたの部下が発達障害だったら、あなたはどのように対応しますか?
発達障害のある人たちが、職場で十分なサポートを受けられず、孤立してしまうケースが少なくありません。
発達障害を抱える部下に対する理解とサポートの大切さについて考えてみましょう。
本書を読むきっかけ
私の職場でも、この人は発達障害なんだろうか・・・と勝手に推測してしまうことがありますので、この本のタイトルが、すごく気になっていました。
一緒に仕事をしていると、コミュニケーションがうまく取れる人と取れない人が居たり、仕事のスピードが違ったりしますよね。
そういうときに、周りの人たちの評価が出来上がってしまうのですが、うまく仕事できない人/トラブルを起こしやすい人に対して、やる気や努力の問題と捉えてしまうところがあります。
一方で、発達障害について知ることで、もしかすると、それは本人の特性であり、やる気の問題では無いと捉えることが出来ます。
私の場合、発達障害についてまだまだ理解不足のところがあり、また、どのような対処をすべきかわかっていないところがあったので、本書が少しでも参考に慣ればと思い拝読させていただきました。
私の周りの人はもっと発達障害について知らない状態なので、もっと認知が広まってほしいですね。
本書からの気づき
本書を手にとった方は、実際、部下に発達障害(ASD/ADHD)が疑われる人がいて、すぐに対処法が知りたいというケースかもしれません。
かくいう私がそうでした。
ただ、本書を読んでわかったことは、どのようなケースにも使える特効薬は無いということと、継続的にサポートしてく必要性です。
これについては、こちらも感情的/衝動的にならず、根気強くマネジメントしていくしかありません。
部下が発達障害の疑いがあるということで、病院で診察を受けるように指示するのは本人を傷つけますし、パワハラになる可能性があります。
そこで、部下が発達障害の疑いがある場合は、まずは上司自身が、その症状について十分に理解し、部下がどのようなサポートを必要としているのかを理解することが重要です。
ついつい、怒ってしまったり、ひどい言動をしてしまいがちですので、自分の行動に注意したいですね。
発達障害を理解する
発達障害を理解するために、自分が特に注意を引いたものを3つ挙げさせていただきます。
- 発達障害は白黒はっきりつけることが難しい
- 環境によって特徴の現れ方が変わることがある
- うつ病などの二次障害の影響
発達障害はグレーゾーンで、白黒はっきりつけることが難しいとのことです。
環境によっても、変わってしまうし、なんとも難しそうな印象を持ちますね。
専門家でもなかなか見分けるのが難しいとのことで、私達のような素人には更に難しいもののようにとらえてしまいます。
YouTube を見ていると自己診断の動画もありますが、あくまで参考の一つですので、最終的には専門医の診察が必要なのでしょう。
そういうものを利用しながらも、そういうASD/ADHDについて理解を深めることが大切です。
発達障害についての認知度
日本において、発達障害に対する認知度は近年向上してきてはいますが、まだまだ不十分なようです。
具体的には、以下のような状況があります。
- 診断が遅れる:発達障害に関する専門医師や施設が少ないこと、専門知識が不足していること、周囲の理解が不足していることなどが原因で、診断が遅れることが多い。
- 周囲の理解が不足している:一般的な人々の間でも、発達障害に関する誤解や偏見が根強く、周囲の理解が得られないことがある。
- 社会的な支援が不十分:発達障害者に対する適切な支援が不足していることがある。
このような状況からも、発達障害について正しく理解することが重要です。
本人のやる気や努力でなんとかなる問題では無いことも知る必要があります。
発達障害を理解するメリット
発達障害を理解することには、以下のようなメリットがあります。
- 診断や治療につながる:発達障害に関する知識を持つことで、自分や周囲の人が発達障害である可能性に気付き、早期に診断や治療を受けることができるようになります。
- 周囲の理解が得られる:発達障害について理解することで、周囲の人々が偏見や誤解を持たず、理解や支援が得られるようになります。
- 予防につながる:発達障害に関する正しい知識を持つことで、トラブルや事故の予防につながることがあります。
発達障害を理解することは、診断や治療、周囲の理解や支援、予防などにつながるメリットがあります。
自分が社会人になるまで、こういうことは教えてもらえなかったですし、また知らない人も多いのが現状ではないかと思います。
そういう方々でも、能力を活かせるような業務にしていきたいものです。
ADHDは、探検家/ハンターの遺伝子
話が急に飛びますが、アンデシュ・ハンセン氏の「運動脳」によると、ADHDの特性は誰もが持っていることと、ハンターや探検家の遺伝子であることを示唆しています。
狩猟生活において多動性・衝動性が有利に働く面があるようです。
狩猟において身の回りに注意を払うことや、結果が出ないので、さっさと別の場所に移動することが有利に働くことはありそうですからね。
ただし、現代の社会では、たとえば勉強や農業など、ジックリと腰を据えて取り組む事柄がありますので、ミスマッチが起きてしまうケースがあるようです。
私達はサバンナにいる、そういう背景を知っておくと何か役に立つかも知れません。
今後の行動に活かすこと
今後の行動として以下のことに気をつけてきます。
まとめ
一緒に仕事をしていると、うまくコミュニケーション取れなかったり、発達障害と勝手に疑ってしまうケースがあります。
これは他人事ではないですね。
自分は、本書や類似の本を読んで勉強中ですが、周りの方々と話をしていて、発達障害への理解が不足している人が多いことに気付かされます。
まずは理解していくことから始めていくことが大切ですね。
また、職場においても、コミュニケーションに気をつけるとか、障害がある人に向いた業務にしてあげるなどの継続的なサポートができるようになりたいですね(根気が必要なのでしょうけど)。
本書が気になる方はぜひ手にとって読んでみてください。
以下にリンクを貼っておきます。
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