因果の法則をあきらかにする:不昧(ふまい)の意味

禅 読書

 みなさん、こんにちは!

 なにかを読んでいたときに「不昧」の文字があり、そういえば安岡先生の書籍で見かけたことはあるなと、さてさてと自分の書棚を見返してみると、安岡先生の書籍「運命を開く 人間学講話」に説明がありました。

 この記事では、 不昧ふまい の意味を考えてみます。

不昧の意味

不昧(ふまい)因果:  因果をくらまさない。ごまかさないこと。

  • 「不落因果」は間違い。 修行により因果の法則から外れるというわけではない。
  • 「不昧因果」が正しい。 因果の法則をあきらかにすること

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無関門という禅書にあるお話のようです。

禅の基本的な言葉

禅といえば、達磨だるま四聖句しせいくが有名ですよね。

達磨っておもちゃの達磨が有名ですが、禅の開祖になりますね。

達磨の四聖句

教外別伝きょうげべつでん:釈尊の教えの真髄は、文字や言葉では伝えることが出来ない。心から心へと、直接体験によってのみ伝えられる。

不立文字ふりゅうもんじ:釈尊の悟りを文字で表現し尽くすことは不可能。実際に体験してみることが、どんな言葉や文字にもまさる。

直指人心じきしにんしん:心にはもともと仏心が具わっている。あれこれ思いをめぐらせず、坐禅により自らの心を直接見つめることが大事である。

見性成仏けんしょうじょうぶつ:私たちの心の奥にある仏心、つまり真の人間性に出会い、まみえてこと、自分が本当の自分になる。

声に出して読みたい禅の言葉 齋藤孝

不落因果ではなく不昧因果

禅書なのでそれに関連するお話なのですが、

非常な修行をすれば「不落因果」火に入って焼けず、水に入って溺れないような、因果の法則から超越するとか、突拍子もない超人になると勘違いされている。

そうではなく、修行することにより因果の法則を明らかにする(くらまさない)。つまり不因果ではなく、不因果ということを諭しているわけなんですね。

もう少し考えてみましょう。

自然

不落因果になりがち

そもそも、私達はよくわからないまま行動してしまうことが多い気がします。

本書にも書かれていますが、複雑極まりない因果の法則は普通の人間にはわからないですよね。

故事にも「塞翁が馬」(さいおうがうま)という話があります。

私は子供の頃、単純なことしか考えていなくて、学校のテスト点数が取れればいいとか、親に甘えればいいとか、好きなテレビみたいくらいしか考えていませんでした。

優しくしてくれるおばあちゃん、おじいちゃんともいつか死別することも、想像できなかったですね。想像力は乏しかったですし、分からないことが多かったです(いまとなっては貴重な思い出です)。

最近の自分を振り返っても、本や論文で示されているようなエビデンスに基づく「本当に良いもの」と、「自分が良いと思うもの」を混同させてしまったり、

良いことをしているつもりが空回りしていたり、勘違いしながら行動してしまうことは多いものです。

「多様性の科学」(マシュー・サイド著)でも、書かれていますが、良かれと思うような行為でも RCT(ランダム比較試験)をしないと実際に良いのか悪いのか分からないものは多いと思います。アフリカへの教科書無料提供も効果がありそうで実際なかった事例も紹介されてました。

また、どんなに良い本やセミナーで知識を習得しても、体現・正しく行動できなかったり、うまく活かせなかったら意味がないですね。そんなケースも多いのではないでしょうか。

原因と結果を正しく知ることは、まずは第一歩ではないかと思うのです。

不昧因果にしていきたい

そうなると、修行といいますが、自己研鑽、勉強が欠かせないですね。

勉強

どういうことをすれば自分の望む結果になるのか

どのような原因から結果が生まれるか

それを知っておかないと自分がどういう行動をしていいかわかりませんよね。

簡単な話、働きすぎたり、不健康な食事、不摂生すれば病気になりますし

逆に健康に悪い習慣を減らしていくことで健康的になれば人生の満足度も上がるでしょうし。

自分のことで恐縮ですが、Youtube で 学んだこと、本要約チャンネルなどで学んだことは自分の食生活を大きく変えるきっかけになり、健康にいいことをやるようになりました。そもそもそういうことを知るきっかけが無かったのですが、正しい知識、あるいは知るきっかけを得ることは非常に大切なことと思います。

話を戻しますと、

どういうことをすれば悪い種になって、悪い結果につながり、

どういうことをすれば良い種になって、良い結果につながるか

要はその関係性を誤魔化さないことが大切ということを示唆しているわけなんですね。

日々の勉強はそのためのものでありたいものですね。

自分であまり気づいていないですが、このような歴史・古典の勉強から何がよい結果につながるか、分かってくるような気がしています。そういうためになることは続けていきたいものです。

まとめ

なんだか難しい話になってしまいましたが、

勉強や経験を通して、どのような選択や行動が良い結果につながるか知り

それをもとに自分の行動を決めたり、人とのコミュニケーション、組織上の運営に活かしていければよいのではないかと思います。

まずは、自分の体をいたわって不摂生をせずにして、健康に気をつけるようなことはしていきたいですね。健康第一です!身体が資本ですからね。

また、他の人がやっていることに首を傾げたくなることがありますが、そういうことをひっくるめて因果の法則、因果応報を知ることが一つ大事なのでしょう。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

それではまた🐧

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