「科学的な適職」キャリア選択の際に絶対に押さえておきたいポイント

科学的な適職 ビジネス

私たち一人ひとりにとって本当に適した職業や天職ってなんだと思いますか?

人生において仕事のキャリア選択は重要なテーマですが、それについてあまり知らないですし、学ぶ機会が少ないのが現状です。

そこで科学的な適職、仕事を選ぶ際の科学的な悪い/良いポイントを知り、キャリア選択に活かしていきませんか。

みなさん、こんにちは! Nくまです。

今回は、鈴木祐さんの書籍「科学的な適職」について感想を書かせていただきます。

仕事をする上で、自分に合った職種や職場環境が大切だと言われています。

しかし、本当に適した職業を見つけるのは簡単ではありません。

そこで本書を通じて科学的な根拠に基づいた仕事選びのコツを知ることが出来ます(視野狭窄、幻想、幸福度……)。

これから就職活動される方や、転職活動される方にとって役立つことが言及されています。

また、社会人として既に働いている方々にも、今の仕事を見つめ直す良い機会になります。

私はこの本を読んで、就職先を決めるときに読んでおきたかったなと本当に思いました。

職業選択や、職場についてご興味のある方にとって、必読の書となっております。

この記事のポイント
  • 「科学的な適職」-4021の研究データが導き出す最高の職業の選び方-(鈴木祐 著)  について感想と書評です。
  • この本は最適な職業選びをする際のポイントや、誤った思い込みについて解説されています。
  • 本書を読むメリット
    • 科学的な職業選びのポイントが分かる。
      • 職場における徳目や悪について知り、それらの比較検討をしやすくなる。
    • 職業選びにおける思い込みを知ることができる。
      • 一般的にどのような思い込みがあり、科学的に誤っているかが分かる。
      • 好きなことや、給料の多さで選んではいけないということは目からウロコです。
  • こんな方におすすめ
    • 就職活動、転職活動される方
    • いまの職場を改善していきたい方

Nくま
Nくま

正直なところ、この本をもっと早く知っておきたかったです・・・今と違う職業を選んでいるかも・・・

話は変わりますが、自分は勤めている会社で、採用面接したり書類選考する側に居たりします。

一緒に仕事をしないとわからないことが多いのに、数回の面接で見分けることって難しいよねってことから本書を読み始めたのですが、大変参考になりました。

職業選びや職場について勉強になる本なので、一つでも読者のお役に立てばいいなと思い書いてみました。

はじめに

就職活動する女性

本書の概要

最適な職業選びは悩ましいもので、正解のない答えなのかもしれません。

本書の特徴として、科学的なアプローチ・研究データ(メタ分析等)により、最適な職業選び・キャリア選択をするためのポイントが述べられています。

一般的に知られていることが、実は違ったり、もっと重要視すべき項目があったり、目からウロコのものが多いです。

また、脳のバグ(バイアス)に関する記述もあり、意思決定する際に見つめ直すコツも知ることが出来ます。

すでに仕事をされている方々も、いまの仕事を少しでもよくする工夫を知ることが出来ます。

著者の紹介

鈴木祐さんはパレオな男で有名な方です。

サイエンスライターで科学論文の読破と海外の学者や専門医へのインタビューを重ねている方です。

私はいつも鈴木祐さんの書籍を愉しく拝読させていただいております。

今回の本も、もっと早く知っておけばよかったという内容が満載です。

本書のデメリット

海の景色

本書のデメリットを挙げさせてもらいますと以下の通り

  • 扱っている内容が少々難解
    • 一度、読んですぐ理解することは難しい印象です。
    • 分析のために役立つワークがありますが、少々手間を感じます。
  • すべての読者にとって役立つわけではなく、特に職業選びや、今の職場に悩む人に向けられた本

タイトルの通り、主に仕事に関する書籍になっておりまして、主に職業選びや、いまの仕事場に悩まれている方に向けられている本です。

逆に言うと、それ以外の方々にはなかなか役に立たないかも知れません。

とはいいつつ、知識として将来的に役立つかも知れませんし、知っていて損はない内容になっております。

個人的には人類の歴史や、脳のバグ・バイアスの話は大変面白く、普段の生活に参考になるところが多かったです。

本書のメリット

本書のメリットを挙げさせてもらいますと次の通り

  • 心理学や統計学を駆使した科学的なアプローチを取られているのが本書の特徴
  • 職業選びする際に基準とすべき科学的ポイントを知ることができる。
    • 選択の思い込み
    • 職場の徳目/悪
  • いまの職場の満足度判断や、改善する方法を知ることができる

心理学や統計学を駆使した科学的なアプローチ

科学的な適職
本書に関するメモ

数多くの科学的研究データから導かれているというところから、信頼性があります。

本書で述べられているポイントとしては

  • 7つの大罪
    • 職業選択において陥りやすい誤りを知る
  • 7つの徳目
    • 幸福度を高める徳目を知る
  • 職場の8大悪
    • あらゆる職場で共通する悪を知る

これらについて初めて知ったことが多くて、大変勉強になります。

特に大罪については、一般的に知られている方法だと思っているので、びっくりです。

それ以外に、どうやって選んだらいいんだってなりますが、そこはその次に書かれています。

業界や職種で選ぶことよりも大事なことがあるとのことで、しっかりとその会社について調べておくことが大切です。

私の経験

実際に仕事を続けてみた自分からも、納得の内容となってます。

実は、好きを仕事にしてしまったのが私です。

本書でいいますと大罪になってしまいましたが、10年間勤めております。

やってみてわかったことは、たしかに、好きを仕事にするメリットは思ったほど無かったです。

想像と違ったり、他部署間での調整に気を使ったり、自分のやりたかったことはなかなか出来なかったりと、やってみると楽なことばかりではないですからね。

また、働きすぎなサラリーマンな自分です。

ワークライフバランス、長時間労働はある程度は覚悟していましたが、ここについても体調が悪くなったり、プライベートが壊れたりしますので、そういう労働は避けたほうが無難です。

会社を選ぶ際は仕事内容や職種だけではなく、労働時間などその会社について調べておいたほうが良いです。

自由

これは職場にもよりきりなのでしょうが、たまたま自分がやっている仕事にはある程度の自由があるため、良かったなと。

振り返ってみると、時間的な自由さや、自分が希望する仕事の進め方が出来るか、機材を揃えれるかなど、仕事の裁量があるかどうかは重要です。やる気に繋がります。

逆に制約が多いと、ストレスになったり、気分的にあまり良くはないですね。

自由ばかりだとまとまらないのでバランスは必要ではあるのでしょうが、その職場の一つの要因なので知っておきたいですね。

貢献

たまたま自分がやっている仕事(プログラム関係)は、世の中の役に立っている、貢献している感覚は大変高いです。

お客様との距離感が近いため、クレーム対応も多いですが、フィードバックも頂けるため、やる気にも繋がります。

頑張って作ったプログラムが一定の評価をもらえると嬉しいものです。

こういうところも重要な要素ですね。

適職以外にも仕事のためになることも書かれている

本書の後半では、適職以外にもバイアスを取り除く方法や、いまの職場のやりがい再構築について書かれていて、知っておいて損はない内容も書かれています。

バイアスを取り除く

たとえば、バイアスを取り除くことは非常に大切です。

記載されているプロトコルを挙げておきます。

バイアスを取り除くための4大技法
バイアスを取り除くための技法

たまたまなのか、確証バイアスなのかは分からないのですが、最近の仕事をしている中で、難しい問題に直面しているところでした。

分析(調査)も大事だが、自分の中のバイアスを取り除くほうが何倍も重要とのことです(たしかに、言われてみるとそんな気がしました)

自分のことを思い返しても、バイアスを取り除くプロトコルというかルールを作っていないので、今度、やってみるつもりです。

・10/10/10テスト

それぞれの選択肢について次のように考えてみてください。

  1. この選択をしたら、10分後はどう感じるだろう?
  2. この選択をしたら、10ヶ月後はどう感じるだろう?
  3. この選択をしたら、10年後はどう感じるだろう?

長期的な視点を考えることでバイアスを取り除く方法です。

・プレモータム(事前の検死)

他の本でも出てくることがありますが「完全な失敗」することを前提にして考えるのがポイントです。

安岡正篤先生の書籍から

安岡先生の書籍にも、何かを決める際に

  • 長期的な視点
  • 多角的な視点
  • 根本的な視点

こういうものが大事と書かれていたことを思い出します。

1.目先にとらわれず長い目で見る。

2.物事の一面だけを見ないで、できるだけ多面的・全面的に観察する。

3.枝葉末節にこだわることなく、根本的に考察する。

人物を収める 安岡正篤 思考の三原則

そういうところから、本書との共通点を見いだせると、これらは重要な要素であることが分かります。

仕事をしているうえで忘れがちですが、自省・自反を意識してきたいですね。

今後の行動に活かすこと

読書

なかなか、このように職場の悪や、徳目について知る機会がなかったため、色々と活用していきたいものです。

  • いまの職場の良いポイント、良くないポイントを知り、改善を進められないかの取り組みを行うこと
  • バイアスを取り除くプロトコルをやってみること
    • 特に意思決定の際は、長期的な視点を持つように心がけます。
  • 採用面接でその人が適任か見分けるのは難しい
    • じゃあ、どうする?というのはありますが、学歴はもっと参考にならないようですし、何も知らないよりは役に立つことがあります。

まとめ

今回は鈴木祐さんの「科学的な適職」について書いてみました。

よろしければ、職業選びの際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

また、職業選び以外にも、仕事について考え直したり、バイアスについて気がついたり、すでに勤めている職場について改善したり、採用について考え直してみたり、仕事に関していろいろなことが書かれており参考になる点が多いです。

自分の場合、こういうことを身近な人から知ることが出来なかったので、参考にさせていただいております。

自分以外の方も、仕事をする上で一度読まれたほうがいいと思いますので書かせていただきました。

気になる方はぜひ、本書を手にとって読んでみてください。

以下に本書のリンクを貼っておきます。

関連記事

鈴木祐さんの他の書籍について興味があるので、読んでいきたいです。

以下は関連記事です。

次は、書籍RANGEです。

自分の適性を知ることについて、事前に知ることは出来ず、試してみないとわからないという話もあります。

大変面白い本になります。

それではまた🐧

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